芸大に通う安岡邦彦は、早朝、大黒橋の上から道頓堀を写生していた。
そこに、足の悪い犬を追いかけて、和服姿の美しい女性が走ってきた。
あわてた邦彦は、キャンバスを倒してしまった。
それがきっかけで、邦彦は、その女性と会話した。
最近母を亡くした邦彦は、友人・武内政夫の父・鉄男が経営する喫茶店に住み込んで、店の手伝いをしていた。
政夫は、日本一の玉突きになると言って、鉄男と喧嘩し、家を出ている。
母の納骨を済ませた夜、邦彦は政夫に小料理屋「梅の木」に連れて行ってもらった。
そこの女将が、朝出会った女性だった。
彼女はまち子といい、邦彦と同じく孤独な身の上だった。
今ではもう邦画に出演しなくなった真田広之。
松坂慶子とのベッドシーンが初々しい。