市原隼人主演、日本の映画である。
1986年秋。
甘利田幸男が黍名子 ( きびなご ) 市立黍名子中学校に赴任して一年半が過ぎた。
今年は、高校受験を控えた3年1組の担任をしている。
母親があまりにも料理下手なので、甘利田にとって、給食が1日の一番おいしい食事だ。
二学期の中間試験が終わり、給食が再開した。
その日のメニューは、ナポリタン、かき玉汁、コッペパン、フルーツヨーグルト、牛乳だ。
待ちきれない甘利田は、給食室を覗いた。
前にいた常節 ( とこぶし ) 中学校で教え子だった神野ゴウが、甘利田のクラスに転校してきていた。
二人は、いかに給食をおいしくアレンジするかを競っていた、ライバルだった。
ゴウが転校してきて、二人の給食バトルも再開していた。
校歌を全員で合唱し、給食が始まった。
甘利田が食べ方を思案していると、生徒の一人が、ナポリタンをガツガツ口に運んでいるのが目に入った。
その周囲の生徒たちも、つられてガッついてた。
その姿に感動した甘利田は、自分も感情の赴くまま食べ終えて、大満足だ。
そして、ふとゴウを見ると、かき玉汁の汁だけを飲み干し、残った卵の上にナポリタンを乗せた。
甘利田には、純喫茶で鉄板に乗せられて供されるナポリタンに見えた。
フルーツヨーグルトは、高級デザートだ。
今日も完敗である。
放課後、甘利田は駄菓子屋に寄って、ホームランバーを食べた。
そこに、3年生の学年主任である宗方早苗が通りかかった。
早苗はウイスキーボンボンを2個買って、1個を甘利田にあげた。
翌朝、酒が全く飲めない甘利田は、ウイスキーボンボンを食べた後の記憶が全くなかった。
彼は登校した時点で、まだ、酔っ払っている様な状態だった。
早苗が、よそよそしかった。
この作品は、テレビシリーズの劇場版第二弾である。
市川隼人の演技か光っている。
市川の大袈裟なアクションが面白い。
とても楽しいコメディだ。