渡瀬恒彦主演、日本の時代劇映画である。
徳川家光の治世。
江戸では、過酷な浪人狩りが行われた。
その中で、捕らえられた浪人を助ける、ならず者の一党があった。
慶安4年、家光が急死した。
大名たちが江戸城に集い、屋敷の警護が手薄になったところに、例のならず者一党が襲撃して、金目の物を持ち去った。
そして彼らは、それを売り捌いた。
数年前、先代服部半蔵は、幕府に裏切られて、自ら腹を切った。
彼の息子が「上の服部半蔵」を名乗った。
服部家はもう一つあり、下の服部半蔵がならず者を率いて、草として生きていた。
将軍家の世継ぎ家綱は、まだ幼かった。
徳川御三家は、家光の実弟である会津藩藩主・保科正之を家綱の補佐役に任命した。
筆頭老中・松平伊豆守信綱は、殉死を装って身を隠した。
テレビ版と違い、千葉真一がいない。
伊賀と甲賀の忍者同志の戦いは、どちらも似たような装束で、区別がつかない。
がっかりな作品だ。