里見浩太朗主演、日本の映画である。
四代将軍・徳川家綱の時代。
大老・酒井忠清は、家綱の弟・綱重を五代将軍に据えて、自分は摂政として天下を取ろうと目論んでいた。
このままでは世の中が益々荒んでいくと考えた軍学者・山鹿素行は、酒井の暗殺を計画し、仲間を募っていた。
酒井はそれに気づき、暗殺一味と疑われる者を一斉に捕まえることにした。
雨の日。
書院番・神保平四郎の家に、役人に追われた友人が駆け込んできた。
このとき、妻の加代が役人に斬り殺されてしまう。
平四郎は、何とか逃げだした。
行くあてのない平四郎を、貧乏旗本の浅利又之進が匿ってくれた。
平四郎は、素行の姪・みやに出会い、暗殺一味に加わった。
一味の中から裏切るものが出て、首謀者が山鹿素行であることが酒井に知られてしまう。
素行は地下に潜り、暗殺の標的を綱重に変更した。
一味は、水戸光圀を見送りに出た綱重一行を襲撃する計画を立てた。
半世紀以上前の、モノクロ映画である。
刀で斬り合いをするのだが、衣服が切れることも、血が噴き出すこともない。
片手で太刀を振り回す。
全く、リアリティがない。
時代劇は、最近の作品の方が、格段に進歩している。