日本の時代劇映画である。
元和9年、徳川二代将軍秀忠が急死した。
死因は食あたりとされ、毒見役が切腹した。
順当ならば、長男家光が跡を継ぐはずなのだが、家光は顔に大きなアザがあり、さらにどもり症だったため、秀忠や母から疎まれていた。
秀忠は、眉目秀麗の次男秀長に跡を継がせるつもりでいた。
決定する前に急死したため、家光派と秀長派が対立した。
秀忠の死に疑問を抱いた筆頭老中の土井利勝は、渡辺半蔵を使って、霊廟にある遺体から胃袋を取り出してくるよう命じた。
土井は秀長派だ。
同じく疑いを持っていた剣術指南役柳生但馬守が、次男左門らを使って、半蔵らが取り出した秀忠の胃袋を強奪した。
但馬守は家光派である。
但馬守は、胃袋の中からヒ素を見つけた。
秀忠が秀長を世継ぎとすることを決めたため、発表する前に殺さねばならなかったのだ。
但馬守は、家光を呼んで真相を話し、将軍になる決意をさせた。
また、これから始まる戦いに備えて、長男十兵衛を呼び寄せ、また、根来衆に加勢を要請した。
この作品は、ラストシーンが見ものだ。
大スターが勢揃いした、豪華な映画である。