日本の時代劇映画である。
弘化元年 ( 1844年 ) 。
明石藩江戸家老、間宮図書が、筆頭家老土井利位の家の門前で腹を切った。
そこには、明石藩主松平斉韶の乱暴狼藉への訴状が置かれていた。
松平斉韶は、12代将軍徳川家慶の弟であり、近々老中に抜擢されることになっていた。
その身分ゆえ、簡単には裁けない。
間宮の命懸けの訴えに応えたい土井は、旗本島田新左衛門に、斉韶の暗殺を命じた。
死に場所を探していた島田は、快く引き受ける。
問題は、いかにして固い警護をかいくぐるかだ。
島田は、腕利きの剣客を集めた。
斉韶は、参勤交代が終り、国に帰る。
その道中を狙うことにした。
明石藩には、島田と旧知の鬼頭半兵衛が、側用人として付いている。
彼は、実力で地位を得た切れ者だ。
島田は策をめぐらせ、参勤交代の一行を2分させる。
そして、斉韶ら五十数名を、中山道落合宿に引き込んだ。
島田らは、既に落合宿に入っていて、数々の罠を仕掛けてある。
そこへ、斉韶一行がやってきた。
戦闘が始まる。
長い戦闘シーンは、迫力がある。
サムライの言葉遣いが、少し聴き取り難い所もあるが、最近の邦画と違って、台詞が丁寧だ。
それぞれの刺客個人の背景が、あまり描かれていない。
だから、殺されても感情が動かなかった。
大物俳優が、多数出演している。