日本の映画である。
森の中の孤児院「グレイス・フィールドハウス」には、16歳までの少年少女が育てられていた。
血の繋がりは無いが、みんな兄弟姉妹のように仲良く暮らしている。
子供達の世話をしているのが、シスターのママ・イザベラだ。
15歳のエマ、レイ、ノーマンの三人は頭脳明晰で、リーダー格として、他の子供たちの面倒を見ていた。
敷地の周囲はフェンスで囲まれていて、危ないからという理由で、そこから外へ出ることは禁じられていた。
孤児たちは、6歳から16歳の間に、里親に引き取られていく。
その日、6歳のコニーに里親が見つかった。
夜、みんなに祝福されながら、コニーはイザベラに手を引かれて、「門」へ向かった。
コニーが去った後、食堂に戻ってきたエマとノーマンは、コニーが大切にしていたぬいぐるみを置き忘れて行ったのに気づいた。
レイの助言で二人は、ぬいぐるみを渡しに門へ向かった。
二人がそこで見たものは、車の荷台に乗せられたコニーの遺体だった。
声がしたので、二人は慌てて車の下に隠れた。
現れたのは、ママと、巨大な鬼だった。
コニーは、食肉として鬼に出荷されるのだった。
孤児院は、鬼に人肉を供給する農場だったのだ。
戻ってきた二人は、見てきたことをレイに告げ、全員で脱出することを決めた。
落ちていたぬいぐるみを見つけたイザベラは、孤児の誰かが真実を知ったことに気づいた。
そして、監視させるために、シスター・クローネを呼び寄せた。
子供達の中に、イザベラのスパイがいた。
この作品は、漫画が原作であり、まずテレビアニメシリーズになった。
そしてこれは、実写版だ。
アニメの方は、「プリズンブレイク」に匹敵するほどの出来栄えだ。
しかし、実写版は短時間に詰め込んだため、スリルとサスペンスを表現しきれていない。
ただ、原作に忠実で、あざとい演出は無い。
だからアニメを見ていない人には、満足できるだろう。