日本の映画である。
水戸レンが飼っているラブラドール・レトリーバーが、5匹の子犬を産んだ。
レンは、この子達を盲導犬にしたいと思い、訓練士の多和田悟にお願いした。
彼女は、多和田から盲導犬になるには血統が重要だと言われたが、諦めきれない。
そこで、テストをしてもらった。
5匹のうち、1匹が合格した。
多和田は、その子犬を、バービーウォーカーの仁井夫妻に預けた。
その子犬の脇腹にバッテンの斑模様があった。
それは、鳥が羽を広げているように見えた。
仁井夫妻は、子犬を「クイール」と名付けて、愛情いっぱいに世話ををした。
担当したのは、多和田である。
マイペースでのんびりした性格のクイールを、多和田は根気よく訓練した。
クイールは、訓練中に障害者施設で働く視覚障害者の渡辺満と出会った。
渡辺のひととなりを観察した多和田は、クイールと相性がいいのではないかと感じた。
最初は渋っていた渡辺だが、クイールとの訓練を始めた。
この作品は、クイールの一生を描いたものだ。
心が温かくなる。
仁井夫妻の夫役、香川照之がとても素晴らしい。