イギリスの映画である。
シングルマザーのアン・レークは、娘を連れてニューヨークからロンドンに移住してきた。
ロンドンには、兄のスティーブンが住んでいる。
2人はスティーブンの家に暫く滞在した後、市内のアパートに引っ越した。
引っ越し当日、アンは娘のバニーを保育園に連れて行き、待機場所である「初めての部屋」 に残してきた。
先生には会えず、料理人の女性にバニーのことを頼んで、アパートに急いだ。
アパートに着いたバニーは、引っ越し業者に荷物を運んでもらう。
そして荷物を整理していると、大家のウィルソン老人が勝手に入ってきた。
その後、買い物をしてから、保育園にバニーを迎えに行った。
子供達が次々に帰宅していく中、バニーの姿が見えない。
アンは、園内を探し回ったが、見付からなかった。
保育責任者に問いただすが、彼女はバニーを見ていなかった。
給食を食べている子供達も、誰一人バニーを見ていなかった。
バニーの担任は歯医者に行ってしまって不在であり、料理人の女性は突然辞めてしまっていた。
保育園側の対応に頭に来たアンは、兄のスティーブンに電話した。
駆けつけたスティーブンは、アンと共に園内を探し回り、最上階の園長室へ昇っていった。
そこでは、園の共同経営者の老女が一人、原稿を書いていた。
子供が入ってくるような場所ではない。
真剣に探してくれそうにないので、スティーブンは警察に連絡した。
ニューハウス警部と部下達がやって来て、警察犬も使って、園内をくまなく捜索したが、見付からない。
写真は無いかということで、スティーブンは刑事と同行して、アンのアパートへパスポートをとりにいった。
アパートでは、なぜだかバニーの物だけが、すっかりなくなっていた。
保育園には、バニーの入園記録も、振り込んだはずの保育料を受領した記録もなかった。
この作品で、最初からバニーは出てこない。
やや違和感があるものの、観客をうまくミスリードしている。