大沢たかお主演、日本の映画である。
江戸末期、イギリスはアヘン戦争に勝利して、清国の利権を手に入れた。
次に狙われるのは、日本である。
アメリカはいち早く手を打って、ペリーを日本に差し向けた。
江戸幕府は開国に傾いていたが、水戸藩主・徳川斉昭は尊皇攘夷を掲げていた。
幕府内で権力を手中にした井伊直弼を、討たねばならない。
水戸藩士17名は、密かに計画を練った。
そこに、薩摩藩士が1人加わり、江戸城桜田門外で井伊を暗殺する計画を立てた。
井伊暗殺と同時に、薩摩藩が3000の兵を立てる約束だ。
当日、襲撃の指揮を水戸藩士・関鉄之助が取った。
安政7年3月3日。
雪の降る中、暗殺は成功したが、味方の損害も大きかった。
参加した者の多くは、逃げ延びることが出来ずに自害したり、捕まったりした。
関達数名は、薩摩挙兵を信じて京に向かう。
しかし、藩士が変わった薩摩は、兵を出さなかった。
水戸藩は、井伊襲撃に加わった者達を捕らえ、極刑に処する決定をした。
この作品では、桜田門外の襲撃シーンが、最も盛り上がるシーンだ。
それが、わりと早い時間帯にある。
3分の1くらいのところか。
それ以降は、逃げ回るだけ。
さらに回顧シーンに行ったり来たりで、ややこしい上に退屈だ。