渡辺典子主演、井筒和幸監督、日本の映画である。
赤川次郎原作の小説を映画化したものだ。
北里産業会長・北里浪子は、コールガールが殺されるところを目撃した。
浪子は、娘の可奈子を殺すと脅されて偽証し、無実の人に罪を着せ、自殺に追いやってしまった。
浪子は、そのことを悔いていた。
アメリカ留学から帰国した可奈子は、母にそのことを打ち明けられた。
浪子は、自分宛の葉書から犯人の目星をつけていたのだが、それを話す前に死んでしまった。
独りになった可奈子は、犯人捜しをする。
周囲は、怪しい人ばかりだ。
北里産業社長・円谷は、会社を我がものにしようとしているし、その息子・正彦は可奈子にしつこく付きまとう。
主治医の菊井、秘書の水原も怪しい。
ある日、多田刑事と安岡刑事が、可奈子を訪ねてきた。
彼らは、明美という女性が殺された事件を捜査していて、可奈子に犯人の似顔絵を見せた。
刑事が帰った後、可奈子は、男が家に侵入していることに気付いた。
男の名は上村といい、先ほどの事件の容疑者だ。
上村は可奈子に対して、無罪を主張する。
可奈子は、村上が持っていたライターから、彼を信じた。
そして、屋敷の隠し部屋に匿う。
浪子が生前に雇っていた興信所の岩下が、筆跡鑑定の結果を持って来た。
しかし、何者かに殺され、書類は持ち去られてしまった。
可奈子は、以前、家庭教師をしてもらっていた菊井和昌に、協力を求めた。
和昌は、母の主治医菊井の息子だ。
上村が熱を出したので和昌に来てもらったところ、密告の電話で刑事がやってきた。
ゆる~い、作品だ。
リアリティーは、全く無い。
コメディにしたかったのだろうけれど、成功していない。
渡辺典子は、角川3人娘の中で最も顔立ちが良く美人なのだが、整いすぎているのか、一番人気が出なかった。
屋敷の中で、レオタードを着てダンスをするシーンは、楽しめる。