日本のアニメーション映画である。
渋谷。
この街には並行世界の「澁天街」 があり、そこはバケモノたちの世界だ。
両親が離婚し、9才の蓮は母と二人で暮らしていた。
母が、交通事故で亡くなる。
孤児になった蓮は、施設に入れられるのが嫌で逃げだし、ストリートチルドレンになった。
ある日、人間界にやって来たバケモノ・熊徹と出逢い、一緒に来ないかと誘われた。
後日、補導されそうになって逃げ出した蓮は、澁天街に迷い込んだ。
そこで熊徹と、再会する。
蓮が名乗らないので、熊徹は「九太」 と呼ぶことにした。
9才だからだ。
そして、九太を弟子にすると言いだした。
長らく宗師を務めていたウサギのバケモノが、引退して神様に転生すると宣言した。
跡継ぎの候補は、強さと品格を備えたイノシシのバケモノ猪王山と、熊徹の二人だ。
宗師になるには弟子を持つことが必須であり、猪王山には優秀な弟子が二人いた。
最初は反発していた九太だが、強くなるために熊徹の弟子になった。
8年が過ぎた。
脚本がよく練られている。
熊徹と九太の関係が、良い具合に描かれていて、感動的ですらある。
プロの声優を使っていたら、もっと優れた作品に仕上がっただろう。
これだけの作品を作ったのだから、客寄せに芸能人を使う必要は、無いだろうに。
制作者側は、自信を持っていただきたい。
自信がないなら、世に出すな。