1932年、アメリカ南部、アラバマ州の小さな町メイコムが舞台だ。
主人公は、ジーン・ルイーズ・"スカウト"・フィンチという女の子。
母は他界しており、弁護士の父アティカス、兄ジェムと暮らしている。
隣には、得体の知れないプーという人が、住んでいる。
スカウトとジェムは、プーの姿を見たことがなく、怪物か何かのように思っている。
ある日、白人女性メイエラがレイプされた。
犯人として捕まったのは、黒人のトム・ロビンソン。
アティカスは、トムの弁護をすることになった。
黒人差別の激しい南部のことであり、アティカスへの風当たりは強い。
また、彼が黒人の弁護を引き受けたことで、子供達も学校で嫌がらせを受けたりする。
裁判が始まった。
陪審員は、全員、白人だった。
メイエラの傷は、左利きの相手でない限り付けられないものだったが、トムは、左手が不自由だった。
アティカスは、メイエラの父親が真犯人だと睨んでいた。
アティカスは、上手く弁護した。
しかし、判決は有罪だった。
彼は、二審に期待をかけたのだが、トムは逃走して射殺されてしまった。
後味の悪い結末だったが、スカウト達にとっては、平穏な日々が戻ってきた。
ハロウィーンの夜、スカウトとジェムが、何者かに襲われた。
考えさせられる作品だ。