クルドの映画である。
クルド人達が、配給を頼りにして、ここで暮らしていた。
主人公アスーは、気のいい青年だ。
彼は、可愛らしいヘリンに恋をしている。
アスーは、クルド人、アラブ人、トルコ人、アッシリア人の子供達を集めて、サッカーの試合をする。
この、競技場のグラウンドで。
敵対する民族同士、子供とはいえ、敵意はむき出しだ。
平気で相手を負傷させる。
しかし、試合が続くにつれ、彼らの意識が変わっていく。
全体にモノトーンで、華やかさが無い。
紛争地帯であることが、自然に意識に入るようにだろう。
観終わって、モヤモヤしたものが残る作品だ。
それが、狙いなのだろう。