カナダ・イギリス・アメリカ合作の映画である。
主演は、ライアン・フィリップ、知的な新米刑事だ。
脇役の、ジェイソン・ステイサムの方が目立っている。
彼が主役であると考えてもいい。
物語は、開店直後の銀行強盗事件から始まる。
人質を取った犯人は、停職中のコナーズ刑事を交渉役に指名した。
コナーズは、新米刑事デッカーと組んで、現場を指揮する。
コナーズの指示で、銀行内の電源を切り、スワットに突入準備をさせる。
犯人グループは、人質を窓辺に吊して突入を阻止しようとした。
中止命令を無視して、強行突入した瞬間、爆発が起きる。
混乱に乗じて、犯人グループは逃走してしまった。
しかし、金庫から盗まれた物はなかった。
犯人とのやりとりを分析した新人刑事デッカーは、「カオス理論」を持ち出してコナーズに説明しようとするが。
叩き上げの刑事コナーズは、素っ気ない。
この後、犯人に繋がると思われる人間が、捕まえに行くたびに殺される。
派手なアクションシーンはあまりない。
意外なラストが用意されているし、振り返ると、「あれはこれに繋がるのか」といった伏線が、見事にちりばめられている。
脚本を勉強するのに、良い作品だ。