フランスの、ドキュメンタリー映画である。
子供たちの通学の様子が、4組、取材されている。
ケニアのサバンナ、小学校まで往復30キロを通う兄妹。
アフリカの草原地帯である。
肉食獣に出くわす危険と、隣り合わせの通学だ。
歩いて通うだけでも、大変なのに。
猛獣に気を付けながら、四時間掛けて通うのである。
パタゴニアの平原を、馬に乗って通う兄妹。
インドの少年は、車椅子で通っている。
鋪装などされていない山道を、弟2人に押したり引いたりしてもらいながら、通っている。
この映画を観ると、日本人は、いかに恵まれているか。
そして、通学の過酷さにめげず、勉強しようとする向学心の高さ。
学校で教わる内容も、使っている教材も、日本のものより劣っているだろう。
しかし、彼ら、彼女らほど、高い志を持った少年少女が、日本にどれだけいるだろうか。
子供たちに見せたい作品である。