カナダの映画である。
いわゆるB級。
民間が開発した高速宇宙船の初飛行で、事故が起きる。
月へ向かうはずが、太陽嵐の影響で故障して制御不能となった。
大統領夫人も乗っていたが、なすすべもなく加速を続け、太陽に突っ込んだ。
新型エンジンの爆発が太陽を刺激し、太陽活動が活発化する。
地上では、通信が不能になり、大量の落雷で犠牲者が出る。
このままでは、地球が滅びてしまう。
阻止するには、もう一機、同じ宇宙船を太陽にぶつければ良い。
ということで、ミッションが始まるのだが。
この、高速宇宙船の船内は、高校生が文化祭で上映するビデオのセットみたいに、非常に安っぽい。
最先端技術のはずなのだが。
宇宙船が墜落したくらいで太陽活動に変化があるというのは、あまりにも荒唐無稽だ。
さらに、もう一機ぶつけたら収まるというのも、変な話である。
SFは、サイエンス・フィクションなのだから、ある程度は化学的な事実に基づいていないと、受け入れがたい。
淀川長治さんなら、こんな作品でも良いところを見付けるだろう。
そういう映画である。