1972年、アメリカのSF映画である。
登場人物が4人だけという、リーズナブルな映画である。
物語は、地球全体が摂氏24℃に保たれ、病気も、貧困も、失業もない世界になっていた。
植物は、ほぼ全滅したが、宇宙船にしつらえたドームで栽培実験していた。
その実験が中止になり、ドームが次々に破壊されていく。
主人公の植物学者は、命令を無視して仲間を殺し、植物を守るべく逃走する。
いわゆる、B級である。
半世紀前の「想像力」を垣間見ることが出来る。
西暦何年を想定しているのか知らないが、高度な科学技術の描写と、ちゃちな装備とのギャップも愉快である。
この5年後には「未知との遭遇」が公開されるのだから、その間の映画の進歩は素晴しいものがある。
そう感じる作品だ。