アメリカの、ファンタジー映画である。
女兄弟の中でただ一人の男である、少年が主人公だ。
一人の妹以外に相手にされず、孤独で空想好きの小学生である。
ある日、隣に三人家族が引っ越してきた。
少年は、その家女のこと同じクラスになり、仲良くなる。
いじめのターゲットになった二人は、放課後、小川を超えて森で遊ぶようになる。
そこは、想像上の国「テラビシア」だ。
辛い日常を忘れられる、楽しいひとときであった。
しかし、少年が先生に呼ばれて森に行けなかった日、悲劇が起きる。
少女が、小川を跳び越えるのに失敗し、大雨で増水した川に流され亡くなってしまう。
少女の両親が引っ越していく日、少年は廃材をもらって、小川にかける橋を造ることにした。
この映画は、泣ける。
現実逃避と、幸せな時間が、突然終わる。
それでも、少年は生きていかなければならない。
最後に、ほのぼのとした暖かさが残るのが、実に良くできた作品である。
無邪気な妹も、ストレートに心に入ってくる。
子供にも観せたい映画である。