「ピーター・パン」の作者ジェームス・バリーが、ピーター・パンの原型となる戯曲を生み出す過程を、実話に基づいて描いている。
主人公を演じるジョニー・デップの優しさがにじみ出ている作品だ。
物語は、バリーが新作に失敗して、新聞で酷評されるところから始まる。
翌日彼は、犬を連れて気晴らしに出掛けた公園で、後に「ピーター・パン」のモデルになる少年ピーターと出会う。
ピーターの兄弟たちとの遊びを通して、新しい作品の発想が練られていく。
そして、上演は大成功した。
しかし、この映画のラストは暖かいが、実に切ない。
切ないから、心に残るのだ。
さらに、舞台がロンドンなので、使われている「英語」が美しい。
日本の学校でもイギリス英語を教えるべきだ、というのは余計か。