第一作が、一番見応えがある。
大抵の作品は、続編になるほど理屈っぽくなったり、枠から抜け出せなかったりするものだ。
それに、なんといっても第一作は、新鮮だ。
ターミネーターも、同じである。
シュワルツェネッガーの体格が、ターミネーターの恐怖を倍増し、観る者を納得させる。
理屈から行けば、ターミネーターはロボットなのだから、ごつい必要はない。
しかし、痩せた男や女性が暴れ回っても、「なんだかなあ」なのだ。
物語が、未来から過去へ送り込まれたターミネーターと、その目的を阻止するために送り込まれた人間の対決である。
送り込んだのが、送り込まれた人物と、彼がその過去の時代において結ばれた女性との間に出来た子供である。
実に、ややこしい。
時間のループを考えていると、頭が痛くなってしまう。
だからこの作品は、スリルと迫力を、ただ存分に堪能すればいい。
考えないことだ。