captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

ワンピース エピソードオブ空島

日本のアニメである。

 

ルフィ達が航海中、空から巨大な船が降ってきた。

 

ルフィは、地図を拾う。

 

その後たどり着いた島には、「うそつきノーランド」の子孫が住んでいて、海中に沈んだとされる黄金を探していた。

 

そしてルフィ達は、海底から吹き上がる水柱を利用して、空中に浮かぶ島へ。

 

そこは、「神」が支配するところだった。

 

出てくる新キャラは、今後のシリーズの鍵を握っている。

 

原作漫画を見ていない人は、この作品を見ても分かりにくいかも知れない。

 

話の展開が早すぎるというか、雑というか。

 

観始めて、あっという間に決着が付いてしまった感じがする。

 

 

 

 

 

 

クイーン・コング

イギリスの映画である。

 

キング・コング」のパロディだ。

 

映画監督のルースは、人気がある女性監督だ。

 

彼女は、女性だけのスタッフで映画を作ることになった。

 

主役は、新人のレイ。

 

一行はレイを連れて、アフリカのジャングルに向かった。

 

そこは、アマゾネスの支配する土地で、早速レイが捕まってしまう。

 

ルース達が助けにいった時には、既に生け贄として供えられていた。

 

そこへ現われたのは、アマゾネスが崇拝している巨大な雌ゴリラ、クイーン・コングだ。

 

クイーン・コングは、レイを食べるどころか、レイに一目惚れしてしまう。

 

ルース達は、見事クイーン・コングを捕まえてロンドンに連れて帰り、見せ物にした。

 

怒ったコングは鎖を引きちぎり、ロンドンの町に出て暴れる。

 

内容だけを考えると、実にくだらない作品だ。

 

1976年の作品とは言え、着ぐるみもイマイチである。

 

ただ、吹き替えが広川太一郎小原乃梨子だ。

 

コミカルな吹き替えが、素晴らしい。

 

これだけで、笑える。

 

最近の傾向として、吹き替えは、客寄せのために有名な俳優を使う。

 

彼・彼女らは、声優としてはド素人だ。

 

小学生の学芸会と、さほど違いはない。

 

一流の声優が吹き替えをすれば、駄作も楽しくなる、その見本がこの作品だ。

アリスのままで

ジュリアン・ムーア主演、アメリカの映画である。

 

ニューヨーク。

 

コロンビア大学言語学を教えているアリスは、50歳の誕生日を迎えた。

 

優しい夫のジョンは医師である。

 

誕生日を祝いに長女アナ、次女リディア、長男トム、アナの恋人チャーリーが来ていた。

 

 

やがてアリスは、授業で言葉を失念したり、ジョギング中にキャンパスで迷ったりし始めた。

 

念のため医師の診断を受ける。

 

再度、診察した結果、若年性アルツハイマーと診断された。

 

遺伝性のもので、検査の結果、長女アナも、その遺伝子を受け継いでいた。

 

アナは妊娠しており、お腹の子供が心配だ。

 

アリスの症状は、進行していく。

 

物語は、淡々としていて、全てが現実的だ。

 

ドキュメンタリーを見ている感じがする。

 

頭脳明晰な人ほど発見が遅れ、進行が早いらしい。

 

これは、どこの家庭にも起こりうる話である。

 

お涙頂戴的な話にしていないのがいい。

 

 

 

 

シャークネード 1

アメリカの映画である。

 

シャークネードは、シャーク ( 鮫 ) とトルネード ( 竜巻 ) の合成語だ。

 

メキシコ沖でハリケーンが発生し、それから逃れるため鮫の群れも北上する。

 

そして、ロサンゼルスの賑わっている海岸で、悲劇が起きた。

 

水辺にいる人が、次々に鮫に襲われたのだ。

 

海に出ていたフィンとバズは、負傷しながらも何とか水上バイクで岸まで逃げ切った。

 

そして、浜辺の店で手当をする。

 

ニュースを見たフィンは、ビバリーヒルズにいる妻子に避難するよう電話を入れるが、中の悪い妻は、それを拒否した。

 

フィンは、彼女らの元に行く決心をする。

 

しかし、大型のハリケーンが急速に接近し、高波が襲ってきた。

 

波には大量の鮫が混じっていて、人を襲う。

 

フィンは、バズ、店員のノヴァ、常連客のジョージらと共に、車でビバリーヒルズに向かった。

 

これからあとは、鮫に襲われるパニックシーンが連続する。

 

B級の作品ではあるが、ハラハラドキドキ、引き込まれる映画だ。

 

金をかけていないからCGは稚拙であり、違和感を感じる。

 

主人公の家族だけは死なない、都合の良すぎる展開が続く。

 

突っ込みどころ満載の映画であるのに、最後まで楽しめる作品だ。

 

この映画はシリーズ化され、第6話まで制作されている。

 

暇な人は、DVDで楽しめるだろう。

 

 

黄金のアデーレ 名画の帰還

イギリス・アメリカ合作の映画である。

 

1998年ロサンゼルス。

 

葬儀で老婆がスピーチをしている。

 

彼女の名はマリア・アルトマン、ユダヤ人だ。

 

彼女はナチスの迫害を逃れ、オーストリアからアメリカに亡命していたのだった。

 

ナチスは、個人所有の美術品を多数略奪していた。

 

オーストリア政府は、ナチスが略奪しオーストリア政府が所有している美術品の返還を始めていた。

 

その中に、「黄金のアデーレ」と名付けられた絵画があった。

 

第二次大戦の前、フェルディナンド・バウアーは事業に成功して、裕福だった。

 

彼は、妻のアデーレをモデルにして肖像画を描かせていた。

 

マリアは、アデーレの姪である。

 

アデーレには子供が無く、絵画の相続権はマリアにあった。

 

マリアはオーストリア政府に返還請求すべく、知人の若手弁護士ランディに依頼する。

 

ランディは大手法律事務所に就職したばかりで忙しく、一旦は依頼を拒否した。

 

しかし、美術品の価値が1億ドルであることを知り、引き受ける。

 

「黄金のアデーレ」は、オーストリアの宝となっていて、政府は返還を拒否。

 

欲しければ裁判にかけろと、強気だ。

 

オーストリアで裁判を起こすには、秘術品の価値から見て、数百万ドルが必要になる。

 

マリアとランディは、諦めざるを得なかった。

 

しかし九ヶ月後、アメリカで安く訴訟が出来ることが分かり、早速、手続きをはじめる。

 

裁判は、最高裁まで進んだが、マリアの年を考えると、これ以上長引かせるのは得策ではなかった。

 

ランディは、オーストリアで調停する決心をした。

 

この作品は、重厚で見応えがある。

 

最初は金額で動いたランディが、やがて法律事務所を辞めてまで正義のために動く。

 

その心の変化が、分かりにくい。

 

随所にマリアの回想シーンが挟まれていて、ナチスによるユダヤ人の迫害が描かれている。

 

真実に基づいた作品だから、歴史の勉強にもなる。

悪の花園

ゲイリー・クーパー主演、アメリカの西部劇である。

 

フッカー、フィスク、デイリーの三人は、船でカリフォルニアを目指していた。

 

途中、故障のためメキシコのミゲルという町に滞在することになる。

 

とりあえず入った酒場で休憩していると、一人の女リア・フラーが血相を変えて入ってきた。

 

「亭主が鉱山の事故で重傷を負ったから、助けて欲しい。お礼は1000ドル。」と言う。

 

しかし、そこにいたメキシコ人たちは、誰も行きたがらなかった。

 

リアは、フッカーたち三人に、「亭主もアメリカ人だ。一人2000ドル出す。」と懇願した。

 

結局、三人のアメリカ人と、ヴィセンテというメキシコ人が同行することになった。

 

鉱山はアパッチ族のテリトリーにあり、大勢が殺されていた。

 

メキシコ人たちが行きたがらなかったのは、そのせいだ。

 

その辺り一帯は「悪の花園」と呼ばれていた。

 

一行は、数日かけて現場にたどり着き、亭主ジョンを救い出す。

 

命に別状はなかったが、右のすねを骨折していた。

 

ヴィセンテとデイリーは、鉱山から金を掘り出して歓喜しているが、アパッチが迫っていた。

 

一行は、夜間にそこを離れたが、アパッチがついてくる。

 

襲撃して一気に殺してしまうのではなく、一人ずつ殺すのを楽しむためだ。

 

そして、一人ずつ殺されていく。

 

派手な撃ち合いのシーンはない。

 

アパッチは、常に遠くから狙っている。

 

それが、不気味だ。

 

主人公が大活躍するような作品ではないので、アメリカ人には受けないだろう。

 

日本人の方が、良さが分かるかも知れない。

四月の雪

ペ・ヨンジュンソン・イェジン主演、韓国の映画である。

 

主人公インスは、舞台の照明監督だ。

 

ある日、病院から電話が入る。

 

妻のスジンが、交通事故に遭ったのだ。

 

病院に駆けつけると、妻は意識不明だった。

 

そして、ソヨンという女性に出会う。

 

ソヨンの夫ギョンホが、インスの妻と同じ車に乗っていて、同じく意識不明の状態だった。

 

デジカメや携帯電話などで、二人に対する疑惑が深まっていく。

 

二人は、互いに結婚する前、大学時代からの知り合いだった。

 

インスとソヨンは、同じ立場になり、長期の滞在中、支え合っているうちに愛し合うようになった。

 

そんな時、インスの妻ソヨンが意識を取り戻す。

 

一昔前の韓流ブーム全盛時の作品だ。

 

良く言えば純粋、悪く言えばクサい。

 

今の時代、結婚してからも元カレ、元カノとSNSなどで繋がったままでいるケースが多い。

 

この映画のようなことが、現実になっているかも知れない。

 

これから結婚しようという男女は、一緒に観ておくといい作品だ。