captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

サイレントワールド2011

久しぶりに駄作を観た。

 

先日テレビでやっていたので、録画しておいたものだ。

 

オゾン層が破壊されて、その上の「中間圏」のマイナス90度という冷気が地上を凍らせるという映画である。

 

現実にオゾンホールから冷気が下降した、という話は聞いたことがないが。

 

この映画では、強烈な冷気に長時間晒されて凍り付いた車のエンジンが、あっさり始動する。

 

なのに、航行中のアメリカ原子力空母が、凍り付いてしまう。

 

主人公の娘は、目の前で親友と彼氏が冷凍になったというのに、全く悲しみを見せないし、取り乱すこともない。

 

CGが、中学生でももっとリアルなものを作るだろう、と思うほど稚拙だ。

 

この7年前に作られた「ザ・デイ・アフター・トゥモロー」と、えらい違いだ。

 

安物の映画とは、こういうものを言う。

 

前にも書いたが、この様な駄作をたくさん見ることで、秀作が解るようになる。

 

駄作も、必要なものなのだ。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ

ロバート・デ・ニーロのシブイ演技が際立つ、ギャング映画の秀作である。

 

ギャング同士の抗争を描いただけでなく、年老いてからのどんでん返しも見どころだ。

 

ただ、長い。

 

ダンス・ウイズ・ウルブスと同じくらい、長い。

 

 

モホークの太鼓

アメリカ大陸開拓時代を描いた映画である。

 

新婚夫婦が、インディアンとの戦いを通して、たくましく生きていく。

 

インディアンが、元々平和に暮していたアメリカ大陸である。

 

侵略して、殺戮の限りを尽くしたのは白人なのだ。

 

実際には、正義はインディアンの側にあるということを、忘れてはならない。

ある日どこかで

クリストファー・リーブ主演の映画である。

 

催眠術の応用で、過去に遡り、女性に会いに行く話である。

 

こういう時間旅行を扱った物語を見ると、タイムパラドックスに目が行ってしまって、話に入り込めない。

 

純粋なラブロマンスという見方もあるが、SFとしては、もう少し説明が欲しい。

 

原作を読めば、矛盾が消えるかもしれない。

 

クリストファー・リーブは、スーパーマンのイメージが強すぎて、この作品でもクラーク・ケントにしか見えない。

 

ファンなら、それで良いのかもしれないが。

ヒッチコックのファミリープロット

ヒッチコック監督の遺作である。

 

霊媒師が、生き別れた甥に遺産を相続させたいという老人と出会う。

 

霊媒師の夫は、偽名で宝石店を営む甥を突き止めたのだが、そこから事件に巻き込まれる。

 

甥は、営利目的の誘拐で儲けていた犯罪の常習者だった。

 

かれは、身辺を嗅ぎ廻られることに危機を抱き始める。

 

ヒッチコック監督の作品としては、退屈なものに分類される。

 

追い詰められるようなスリルが無い。

 

ハラハラドキドキがないから、つまらないと言える。

 

監督業は、老いる前に引退した方が良いのかも。

宇宙人ポール

SFコメディである。

 

イギリス人のコミックオタク二人が、アメリカにやってきた。

 

この二人の青年は、コミコンの後、エリア51を見物に行く。

 

なんとそこには、基地を脱走してきた宇宙人がいた。

 

事情を聞いた二人は、この宇宙人を故郷の星に帰してやろうと、奮闘する。

 

ポールと名乗りアメリカナイズされた宇宙人と、「イギリス」人青年の対比が面白い。

 

観ているうちに、ホールが本物に見えてくる。

 

逃走の道中、ドタバタがたくさん仕掛けてあって、最後まで楽しめる映画だ。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ天地黎明

清朝末期、実在の武術かを描いたシリーズ第1作である。

 

主演はジェット・リー ( 当時は、リー・リンチェイ )

 

ジャッキー・チェンが、弟子役で出演している。

 

西洋列強に飲み込まれ、やがて日清戦争に突入していく動乱期であるが、殺伐としたものばかりでなく、ユーモラスなシーンもあって、楽しめる映画である。

 

なんと言っても、ジェット・リーの、本物のカンフーが観られるのが嬉しい。

 

シリーズものの例に漏れず、第一作目、この作品が一番だ。