captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

ダンテズ・ピーク

風光明媚な田舎町「ダンテズ・ピーク」の悲劇である。

 

そこは、住みたい街として人気があり、大企業の支社が建設されるとあって、街は活気にあふれていた。

 

その街のシンボルである「ダンテズ・ピーク火山」が、突然噴火し、街はパニックになる。

 

火山の噴火がいかに恐ろしいものであるか、この映画を観ればよく分かる。

 

噴煙が上がる山の麓では、銃弾のように火山弾が降り注ぐ。

 

さらに、巨大な火山礫、火山岩が燃えながら落ちてくるのだ。

 

数年前、御嶽山の噴火に遭遇した人たちは、まさにこの様な中で命を落としたのである。

 

火山列島日本において、明日起きても不思議ではない光景が、この映画の中にある。

 

一度観ておくべき作品であろう。

 

 

イン・トゥー・ザ・ブルー

アメリカの映画である。

 

西インド諸島バハマの海で、観光ダイバーとして働く青年が主人公だ。

 

彼は、沈没船の宝物を発見することを夢見ていた。

 

そしてある日、夢が叶い、お宝を発見する。

 

そして近くに沈んでいた飛行機の中から、大量の麻薬が出てきた。

 

それはマフィアが密輸する途中、墜落したものだった。

 

当然、見付けた彼と仲間たちは命を狙われる。

 

あとは、お約束のストーリーが展開されていく。

 

この映画は、海がきれいだ。

 

海中の美しさは、沖縄のそれにも負けていない。

 

実際に潜ってみたいと思わせる。

 

見どころは、それだけではあるが。

 

約束通りの映画は、見終わった後に違和感が残らなくていい。

フリーランス

タイの映画である。

 

第十一回大阪アジアン映画祭でも上演された作品である。

 

先日テレビでやっていたので、録画して観た。

 

主人公はグラビア写真修正の仕事を、フリーで請け負っている。

 

頼まれた仕事は全て請け、徹夜続きの毎日を送っていた。

 

その結果、体中に発疹が出来、通院することになる。

 

そこで主治医の女医に恋をして、というような話が展開していくのだが、退屈だった。

 

タイでは、評判のよい映画だったらしいが。

 

キャストが全員真面目で、教育映画を観てるように感じた。

 

日本人から見ると、この映画は娯楽ではなく、芸術作品だ。

 

だから観る時は、そのつもりで。

モリー先生との火曜日

この映画は、フィクションである。

 

筋萎縮性側索硬化症 ( ALS ) に冒され、余命幾ばくもない大学教師が、かつての教え子に個人教授をする物語だ。

 

ジャック・レモンモリー先生役の映画で、彼の遺作である。

 

新聞コラムニストのミッチ・アルポムが、ある日テレビに出ている大学時代の恩師を観る。

 

彼は、難病に冒されていながらも、人生いかに生きるべきかを話していた。

 

早速会いに行くと、モリー先生はミッチのことを憶えていた。

 

新聞社は、ミッチが先生に会いにいけるよう、毎週火曜日に休暇を与えた。

 

以後、十四回、個人授業を受ける。

 

この作品は実話であるので、飾りがない。

 

珠玉の名言が満載である。

 

人生全般について、たくさん学ぶことが出来る。

 

この作品は、「お涙頂戴映画」と泣けることを期待して観る映画ではない。

 

良き師に巡り会えなかった人には、素敵な映画であろう。

 

 

 

 

アルマゲドン

アメリカの映画である。

 

今ではすっかり暴力オヤジ役が板に付いた、ブルース・ウィリス主演の映画だ。

 

物語は単純で、地球に小惑星が衝突するから、破壊するか軌道を変えるかして、地球を救おうというものだ。

 

NASAは、小惑星に穴を掘って核兵器を爆発させ軌道を変えるという計画を立てた。

 

そこで、石油掘削技師の主人公が選ばれ、訓練を受けて小惑星に旅立つ。

 

最後まで書くと、まだ観ていない方に申し訳ない。

 

この映画も、親子の絆を描いている。

 

父と、娘である。

 

「ヒーロー」と「父と娘の絆」という、アメリカで失われつつあるものへの憧れを描いているのだ。

 

日本人からみれば、少々鼻につく所もあるが。

 

スペースシャトルに乗り込むクルーが、横に並んで歩いてくるシーンがスローで格好良く、印象に残る。

 

もう一回観てみたい作品である。

ターミネーター

第一作が、一番見応えがある。

 

大抵の作品は、続編になるほど理屈っぽくなったり、枠から抜け出せなかったりするものだ。

 

それに、なんといっても第一作は、新鮮だ。

 

ターミネーターも、同じである。

 

シュワルツェネッガーの体格が、ターミネーターの恐怖を倍増し、観る者を納得させる。

 

理屈から行けば、ターミネーターはロボットなのだから、ごつい必要はない。

 

しかし、痩せた男や女性が暴れ回っても、「なんだかなあ」なのだ。

 

物語が、未来から過去へ送り込まれたターミネーターと、その目的を阻止するために送り込まれた人間の対決である。

 

送り込んだのが、送り込まれた人物と、彼がその過去の時代において結ばれた女性との間に出来た子供である。

 

実に、ややこしい。

 

時間のループを考えていると、頭が痛くなってしまう。

 

だからこの作品は、スリルと迫力を、ただ存分に堪能すればいい。

 

考えないことだ。

 

 

オーロラの彼方へ

アメリカの映画である。

 

タイムパラドックスを扱った、ややこしい映画だ。

 

主人公ジョンが、古びた無線機を使ったところ、特定の周波数で通じた。

 

それが、30年前に火災で亡くなった、消防士をしていた父親だったのだ。

 

何度か通信をしているうちに、漸く事態が飲み込めた二人。

 

そして父に、あの火災の日が訪れる。

 

ジョンの忠告を受け入れ、父は助かるのだが、歴史を変えたことで、別の事件が起きる。

 

タイムパラドックスというのは、難しい。

 

実証することが出来ないし、深く考えていくほどに、訳が分からなくなる。

 

その辺りは、あっさりと観る方が楽しめるだろう。

 

父と子の絆。

 

ハリウッド映画の、王道である。