captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

アイ・アム・サム

アメリカの映画である。

 

知的障害を持つ父親と、7歳の一人娘との愛情物語である。

 

サムはスターバックスで働きながら、一人娘のルーシーと幸せに暮していた。

 

しかし、知能レベルが7歳しかなく、ソーシャルワーカーからルーシーの養育能力が無いと判断され、二人は、引き離されることになる。

 

裁判に持ち込んでも、サムにとっては不利なことばかり。

 

結局引き離されてしまうのだが。

 

冷酷な悪役が似合うショーン・ペンが、知的障害者の役を、見事に演じている。

 

ルーシー役の、ダコタ・ファミングも素晴らしい。

 

感動を味わいたい人は、この映画を見ると良い。

 

 

ハーモニー

日本のアニメである。

 

先日、テレビでやっていたので録画して観た。

 

私には、理解できない作品だった。

 

訳の分からないうちに終わってしまい、消化不良である。

 

死と向き合っている、ということは何となく感じたが、だから何を言いたいのか。

 

スリルやサスペンスはない。

 

アクションシーンもない。

 

恋の行方がどうのこうの、というのもない。

 

アメリカ映画のように、家族、特に父とこの絆を大切に、というのでもない。

 

見どころが、分からない映画だった。

 

でも、好きな人は、好きなのだろう。

 

コアなファンがいて、彼らに分かってもらえたらそれで良い。

 

そういう作品であった。

荒野の七人

アメリカの映画である。

 

黒澤明監督の「七人の侍」を西部劇にしたものだ。

 

ユル・ブリンナーが「七人の侍」に感動して、当初、監督をする予定であった。

 

しかし、スタッフ間でもめて、主役をすることになった。

 

舞台が西部開拓時代になっているだけで、話の流れは、変えられていない。

 

黒澤明監督への、オマージュである。

 

この後、続編が三つ制作された。

 

私は、最初のが一番良いと思っている。

L.A.ギャングストーリー

アメリカの映画である。

 

ゴッド・ファーザーと同じ時代のものを描いている。

 

悪役のショーン・ペンが、いい。

 

冷酷な演技は、彼ならではのものだ。

 

ただ、脚本は、熟れたものではない。

 

もう少し、感情移入させる場面があっても良かった。

 

最後に正義が勝つ、というのはアメリカ映画の、お約束。

激突 !

スピルバーグが無名時代の作品である。

 

原題は「Duel」だから、決闘と訳せるし、その題名の方が映画の内容に沿う。

 

トレーラータンクローリーを、何気なく追い越したら、追いかけ回されて命を狙われるという話である。

 

トレーラーの運転手が、顔を見せないというのが不気味だ。

 

だからトレーラー自体が、怪獣のように思われる。

 

スピルバーグは、その効果を狙ったのだろう。

 

最後まで気が抜けない、見終わったらぐったり疲れている、そういう作品である。

ミッドウェイ

対米戦争において分岐点となった、「ミッドウェー海戦」を描いた作品である。

 

「トラ、トラ、トラ」と勘違いしていたのだが、全員英語のセリフなのはこちら「ミッドウェイ」である。

 

日本人役は、山本五十六役の三船敏郎以外全員、在米日系人を用いて、セリフが全部英語である。

 

ハリウッドの映画は、そういうものだ。

 

また、この映画は、実際の戦争の記録フィルムや他の映画フィルムを流用している部分が多い。

 

それにしても、ここでも南雲忠一の判断ミスが、大きかった。

 

主力空母四隻と、多数のベテランパイロット、航空機を失った。

 

真珠湾攻撃での、愚かな判断と並ぶ判断ミスである。

 

南雲忠一こそ、日本を敗戦に導いた張本人なのだ。

 

この映画は、非常に後味の悪い映画である。

裏切りのサーカス

ジョン・ル・カレの小説「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」を映画化したものである。

 

「サーカス」とは、イギリスのスパイ組織名だ。

 

ソ連のスパイ組織との戦いであり、二重スパイとなっている裏切り者をあぶり出していく。

 

同じイギリスのスパイを扱っていても、007シリーズみたいな派手なアクションも、奇抜な武器もない。

 

全体的に、暗く、重苦しく、不安感が漂う作品である。

 

小説を先に読んでいたけれども、映画の方は、なんだか分かりにくい作品だった。

 

俳優の区別が付きにくいせいかもしれない。

 

何の知識もなく映画を観たら、何の話かも分からないうちに終わってしまう。

 

そういう映画である。