captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

荒野の1ドル銀貨

イタリアの映画である。

 

フランスとの合作ではあるが。

 

主演は、ジュリアーノ・ジェンマ

 

日本では、マカロニ・ウエスタンと呼ばれ、一世を風靡したのが、イタリアの西部劇である。

 

ジュリアーノ・ジェンマは、日本でもファンが多かった。

 

流れ者の主人公が、街で事件に巻き込まれたり、殴り合いをしたり、最後は拳銃で決着を付ける。

 

西部劇は、だいたいこのパターンである。

 

そこに、うたかたの恋、友情、復讐などが絡んでくる。

 

ジュリアーノ・ジェンマの場合、颯爽と現れ、勝利して去っていく、こういうパターンが多かった。

 

西部劇は、全般にストーリーが単純なので、気楽に観るのがいい。

家族ゲーム

松田優作主演の映画である。

 

コメディーとして作っているのだろうけれど、笑うような場面はなかった。

 

無骨な松田優作が、家庭教師の役を演じているギャップの面白さが、監督の狙いだったのだろう。

 

しかし、太陽に吠えろの「ジーパン」イメージが払拭できていないように思えた。

 

同じもので通してもよかったのではないか。

 

ブラックレインの松田優作は、ピッタリはまっていたのに。

 

ファンなら、こういう映画も許せるのだろう。

マリー・アントワネットの首飾り

アメリカの映画である。

 

この映画の主人公は、マリー・アントワネットではない。

 

当時160万ルーブルといわれている、ダイヤモンドの首飾りをめぐる物語だ。

 

金塊1トンに相当するといわれる高価な首飾りの詐欺事件で、フランス革命のきっかけになったとされる。

 

映画自体は、地味である。

 

ハリウッド映画なら、もっとドタバタしてもおかしくないのだが。

 

ただ、当時の宮廷の豪華さには、目を惹かれる作品である。

レスラー

アメリカの映画である。

 

主演は、ミッキー・ロークだ。

 

年老いた ( といっても老人ではないが ) レスラーが、試合後に心臓発作で倒れ、引退する。

 

退院後、離婚した妻との間に生まれた一人娘に会いに行くが、相手にしてくれない。

 

やっと心を開いてくれたのに、酒で失敗して、完全に拒否される。

 

アメリカでは、離婚が当たり前になっており、父と子供の関係が上手くいっていないケースが多い。

 

社会問題の一つとなっている。

 

だからアメリカ映画では、SFであろうが戦争映画であろうが、親子関係を描く。

 

「レスラー」の場合も、親子関係に悩む父親が描かれている。

 

娘に見放された主人公は、引退を撤回して、死を覚悟の上で試合に臨む。

 

この作品は、最後の結果を、観客に預けている。

 

どうなったのか、いろいろイメージできて良いという人と、クイズ番組で答えを見る前に停電したみたいで、不愉快だという人がいる。

 

ハッピーエンドにしないのは、最近のアメリカ映画では、珍しい。

 

マルコヴィッチの穴

アメリカの映画である。

 

ある日、主人公が仕事先であるオフィスの壁に穴を発見する。

 

それが、俳優ジョン・ホレイショ・マルコヴィッチの頭の中に繋がっている不思議な穴だったという、ファンタジーである。

 

マルコヴィッチの頭の中に入り、マルコヴィッチのすることを体験する。

 

なんか、変な映画だった。

 

しかし、アメリカでは評価が高かったようである。

 

スリルもサスペンスもないし、過激な戦闘シーンもない。

 

セックスシーンはある。

 

しかし、よく分からない映画だった。

 

理解できないものを理解するために、この様な映画を観ても損はない。

300

アメリカの映画である。

 

紀元前五世紀のペルシャ戦争、テルモピュライの戦いを描いている。

 

ギリシャ都市国家スパルタと、大国ペルシャとの戦争である。

 

スパルタは精兵300人、それに対しペルシャは100万の大軍という圧倒的な兵力だった。

 

どう戦うのか、見てのお楽しみである。

 

さて、この作品では、俳優達が凄い。

 

300人の精兵は、ウエイトトレーニングで鍛え上げ、皆、ヘラクレスのようだ。

 

現代にも「スパルタ教育」として名を残す、軍事都市国家の強さが垣間見える。

 

屈強な兵士の戦闘シーンは、見物だ。

大脱走

1963年の、アメリカ映画である。

 

第二次大戦中のドイツ軍捕虜収容所が、舞台だ。

 

ここで実際にあった集団脱走事件を描いている。

 

スティーブ・マックイーンジェームズ・コバーンなど、名優の演技が光る大作である。

 

気付かれずにトンネルを掘り、脱出するから、戦闘シーンがない。

 

しかし、全員が逃げ果せたわけではなく、脱走者は次々と捕まっていく。

 

中でも、ジェームズ・コバーンが自転車でのどかに走って逃げるシーンが、印象的だ。

 

ハッピーエンドではないが、面白い映画である。