アメリカの映画である。
主演は、ミッキー・ロークだ。
年老いた ( といっても老人ではないが ) レスラーが、試合後に心臓発作で倒れ、引退する。
退院後、離婚した妻との間に生まれた一人娘に会いに行くが、相手にしてくれない。
やっと心を開いてくれたのに、酒で失敗して、完全に拒否される。
アメリカでは、離婚が当たり前になっており、父と子供の関係が上手くいっていないケースが多い。
社会問題の一つとなっている。
だからアメリカ映画では、SFであろうが戦争映画であろうが、親子関係を描く。
「レスラー」の場合も、親子関係に悩む父親が描かれている。
娘に見放された主人公は、引退を撤回して、死を覚悟の上で試合に臨む。
この作品は、最後の結果を、観客に預けている。
どうなったのか、いろいろイメージできて良いという人と、クイズ番組で答えを見る前に停電したみたいで、不愉快だという人がいる。
ハッピーエンドにしないのは、最近のアメリカ映画では、珍しい。