captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

鬼畜

緒形拳主演、日本の映画である。

 

埼玉県川越市で印刷工場を営む竹中宗吉は、妻のお梅と二人暮らしだ。

 

彼には菊代という妾と、彼女に産ませた3人の子供がいて、妻に内緒で仕送りをしていた。

 

その仕送りが途絶えて、菊代は子供たちを連れて宗吉に会いにきた。

 

宗吉は、工場が火事になったり、大手に仕事を奪われたりして収入が減ったため、仕送りができかったのだ。

 

7年間も隠していたことで、お梅は激怒した。

 

気の強い二人の女に挟まれて、宗吉は縮こまっていた。

 

帰る電車も無くなったので、菊代と子供たちは宗吉の家に泊まった。

 

夜中に業を煮やした菊代は、3人の子供を置いて出て行った。

 

翌日、宗吉は子供たちを連れて菊代の家を訪ねたが、既に引っ越した後だった。

 

仕方なく宗吉は、子供を引き取って育てることにした。

 

お梅は、子供たちに辛くあたった。

 

末っ子の庄二は、まだ、乳飲児だ。

 

ちゃんと世話してもらえなかった庄二は、衰弱していった。

 

異変に気づいた宗吉は、庄二を近所の医者に連れて行った。

 

 

この作品は、松本清張の小説を原作としたものだ。

 

児童虐待の物語だが、吐き気がするほど腹立たしい内容である。

 

 

 

 

名探偵コナン 黒鉄の魚影 ( くろがねのサブマリン )

日本のアニメーション映画である。

 

ドイツ、フランクフルト。

 

ユーロポール ( 欧州刑事警察機構 ) で働くニーナは、侵入した黒ずくめの組織に追われて、屋上に追い詰められた。

 

彼女はFBIの友人ジョディ・スターリングに助けを求めて電話した。

 

追ってきた組織のキールは、彼女を逃がそうとしたが、ジンが射殺した。

 

少年探偵団のみんなは、八丈島ホエールウオッチングツアーが当たるくじ引きにやってきた。

 

灰原哀は、一人、列から離れてフサエブランド新作ブローチの整理券、最後の一枚を手に入れた。

 

次に並んでいた和服姿のお婆さんが落胆するのを見て、哀は、もらった整理券をあげた。

 

その様子を、鈴木園子が見ていた。

 

少年探偵団は全員、ハズレを引いたのだったが、哀への御褒美として、園子がみんなを招待することにした。

 

八丈島に着き、ホテルへ向かう途中、コナンは哀から、八丈島近海にインターポールの施設「パシッフィック・ブイ」が建設されたことを教えられた。

 

パシフィック・ブイは、世界中の警察が管理している監視カメラにアクセスできる施設だ。

 

途中、コナンは知り合いの白鳥刑事の姿を目撃していた。

 

ホエールウォッチングに向かう船に乗ろうとした時、コナンは警視庁の船が出港するのを見た。

 

そこに白鳥刑事が乗っているのが見えた。

 

それで、阿笠博士に耳打ちして、コナンは警視庁の船に乗り込んだ。

 

船は、パシフィック・ブイに到着した。

 

 

この作品は、劇場版名探偵コナンシリーズ第26作である。

 

脚本がとてもよく練られていて、最後まで飽きずに楽しめる。

 

とくに、後半の盛り上がりは凄い。

 

素晴らしい作品である。

 

「黒鉄の魚影」とは、実に上手いネーミングだ。

 

 

砂の器

丹波哲郎主演、日本の映画である。

 

昭和48年6月24日。

 

早朝、東京の国鉄蒲田操車場で、初老の男性の撲殺死体が発見された。

 

被害者は、身元を証明する物を何も持っていなかった。

 

警視庁捜査一課の今西栄太郎巡査部長と、蒲田署の吉村弘刑事が、聞き込みに走り回った。

 

被害者は殺される数時間前に、近くのバーで若い男と酒を飲んでいたことが分かった。

 

彼は東北訛りであり、「カメダ」という言葉が、話の中に何度か出てきたという。

 

東北のカメダという人物について調べたが、該当者は無く、今西はカメダは地名ではないかと考えた。

 

調べると、秋田に亀田という土地があり、今西と吉村は現地に向かい捜査をしたが、何も手がかりは得られなかった。

 

帰りの列車の中で、二人は天才音楽家の和賀英良を見た。

 

その後、捜査に進展がなく、捜査本部は解散し、規模を縮小して続けられることになった。

 

ある日、女が列車から白い紙吹雪を撒いていたという記事が、新聞のコラムに掲載された。

 

被害者と一緒にいた若い男が、白いスポーツシャツを着ていたということから、吉村は新聞社に問い合わせた。

 

そして、その女が高級クラブ「ボヌール」のホステス高木恵理子であることを突き止め、会いに行った。

 

吉村から紙吹雪について問われた恵理子は、席を外すと、そのまま姿を消した。

 

被害者は、捜索願が出されていたことから、息子が警察を訪れた。

 

身元を確認してもらい、被害者の名前は三木謙一と判明した。

 

彼は岡山で雑貨商を営んでいた。

 

息子によると、カメダという知り合いはおらず、岡山にカメダという地名も無かった。

 

今村は、三木謙一が、かつて島根県で巡査をしていたこと、出雲地方の方言が東北弁に似ていること、そして、島根に亀嵩という土地があることを突き止めた。

 

カメタカは、東北弁で発音すると、馴染みのない人にはカメダと聞こえる。

 

今西は亀嵩に向かい、吉村は撒かれた紙吹雪を探しに出た。

 

 

この作品は、松本清張の小説原作で、とても内容が濃い。

 

犯人を追い詰めていくサスペンスは、無い。

 

 

 

 

 

 

疑惑

桃井かおり主演、日本の映画である。

 

昭和56年7月、夜。

 

山新港湾埠頭から、乗用車が海に転落した。

 

釣り客が大勢いて、車から脱出した女性が助けられた。

 

翌日、車が引き上げられ、中から男性の死体が見つかった。

 

男性は、白河酒造の社長、白川福太郎、女性は妻の球磨子だった。

 

状況からは、どちらが運転していたか分からなかった。

 

車内には、福太郎の左の靴とスパナが発見された。

 

球磨子は、福太郎の後妻である。

 

彼女は、暴行罪で3年間服役したのを含めて、前科が四つもあった。

 

さらに、福太郎には合計3億1000万円の保険がかけられていたことがわかり、球磨子による保険金狙いの殺人疑惑が持ち上がった。

 

マスコミは、球磨子を殺人犯として扱った。

 

新聞記者の秋谷茂一は、球磨子の元恋人・豊崎勝雄と接触を取り、彼をもてなすことで多くの情報を得た。

 

そして、球磨子の旧姓が鬼塚だったことから、「オニクマ」と揶揄した。

 

事件当日、たまたま公衆電話から目撃していた青年、藤原好郎の証言があり、球磨子は殺人の容疑で逮捕された。

 

白河酒造の専属弁護士が弁護を辞退したため、国選弁護人として佐藤律子が選出された。

 

 

この作品は、松本清張の小説を原作としている。

 

主演の桃井かおりと、佐藤律子役の岩下志麻の、バチバチのやりとりが面白い。

 

 

 

 

 

 

成龍拳

ジャッキー・チェン主演、香港の映画である。

 

中国・江南。

 

太胡砦では、総督の還暦祝いが、盛大に行われていた。

 

その頃、総督の息子シャオライは、野原に寝そべっていた。

 

宴会を抜けてきた恋人のチェンチェンが、シャオライを見つけて甘えようとした。

 

ところが、シャオライは彼女を冷たくあしらった。

 

そして、彼の子を孕っているという彼女に別れを告げた。

 

砦に帰ってきたシャオライは、憎まれ口をきいて、き大勢いた客を帰らせた。

 

彼は、凶悪な盗賊団「花蜂党」が襲ってくるという情報を得ていて、皆を逃したのだ。

 

チェンチェンのことも、親友のチンチュアンに頼んであった。

 

花蜂党は、30年前に父が壊滅させたのだが、逃がした残党が復讐の機会を窺っていた。

 

死ぬのは自分一人と覚悟を決めていたシャオライだが、両親も、父の部下たちも残ると言い張った。

 

そこに、花蜂党が襲撃してきた。

 

戦いの最中、両親は殺され、シャオライも気を失った。

 

皆殺しにした後、花蜂党が引き上げようとした時に、シャオライの意識が戻った。

 

彼は、首領に襲いかかった。

 

首領は女だった。

 

彼女は、5歳だった30年前、総督に両親を殺されたうえ、顔を切られたのだった。

 

攻撃を躊躇したシャオライは、首領に叩きのめされ、再び気を失った。

 

 

この作品は、ジャッキー・チェンの初期のものだ。

 

コミカルなシーンは、全く無い。

 

脚本は、全くだめだ。

 

面白くない。

 

 

 

 

 

 

日本統一44

本宮泰風主演、日本の映画である。

 

横浜。

 

侠和会藤代組事務所に、茨城から氷室が戻ってきた。

 

みんなが集まっているとき、カチコミを受けた。

 

怪我人もなく追い払ったが、犯人を捕まえることはできなかった。

 

氷室は、丸神会広野組の広野が、藤代組と丸神会中野組をぶつけようとしているのだと考えた。

 

銃声を聞いて警察が来たので、氷室らは別の隠れ家に移動した。

 

氷室に落とし前をつけるよう言われた中森は、丸神会理事長の沖田に泣きついた。

 

内部抗争は御法度だと怒る沖田に、中森は、広野の後ろには迫田がいると説明した。

 

組織内で力をつけつつある迫田を、沖田は警戒していた。

 

藤代組の若手、宇垣竜次、中森組の松崎茂男、広野組の谷津仁は、幼馴染だ。

 

3人は、上がどうであっても、自分たちは殺し合わないと約束していた。

 

しかし、藤代組事務所襲撃犯の中に、仁がいた。

 

仁には、病気の母がいた。

 

茂男が、いつもの場所に仁を呼び出した。

 

そこに竜次もいた。

 

覚悟を決めていた仁は、黙って茂男に殴られ続けた。

 

そして、竜次が仁に銃を向けた。

 

仁は抵抗しない。

 

茂男は、その銃を奪って仁を撃とうとした。

 

そこに、氷室、田村、川上の3人が入ってきた。

 

 

この作品でも、小沢仁志はコミカルなシーンばかりだ。

 

主役を引き立てるためには、仕方がないか。

クレイジーヘア

フランスの映画である。

 

海辺の田舎町。

 

40歳のマルコは、妻と幼い娘二人を連れて母に会いにきた。

 

運転席でマルコは、会うべきかどうか、迷っていた。

 

生まれてすぐに捨てられたマルコは、母の顔を知らず、施設で育った。

 

母は、ヘアーサロン「クレイジーヘア」を営んでいる。

 

マルコは、一人、車を降りた。

 

しかし、店の前でも、まだ、迷っていた。

 

クレイジーヘアには、女性客が一人いた。

 

窓の外をうろつくマルコを見た彼女は、警察に通報した方がいいと言う。

 

しかし、母には、彼が悪い人のようには見えなかった。

 

マルコは、思い切って店に入った。

 

女性客は、びっくりして逃げていった。

 

 

この作品は、16分の短編映画である。

 

いろいろ想像させてくれるのがいい。