緒形拳主演、日本の映画である。
埼玉県川越市で印刷工場を営む竹中宗吉は、妻のお梅と二人暮らしだ。
彼には菊代という妾と、彼女に産ませた3人の子供がいて、妻に内緒で仕送りをしていた。
その仕送りが途絶えて、菊代は子供たちを連れて宗吉に会いにきた。
宗吉は、工場が火事になったり、大手に仕事を奪われたりして収入が減ったため、仕送りができかったのだ。
7年間も隠していたことで、お梅は激怒した。
気の強い二人の女に挟まれて、宗吉は縮こまっていた。
帰る電車も無くなったので、菊代と子供たちは宗吉の家に泊まった。
夜中に業を煮やした菊代は、3人の子供を置いて出て行った。
翌日、宗吉は子供たちを連れて菊代の家を訪ねたが、既に引っ越した後だった。
仕方なく宗吉は、子供を引き取って育てることにした。
お梅は、子供たちに辛くあたった。
末っ子の庄二は、まだ、乳飲児だ。
ちゃんと世話してもらえなかった庄二は、衰弱していった。
異変に気づいた宗吉は、庄二を近所の医者に連れて行った。
この作品は、松本清張の小説を原作としたものだ。
児童虐待の物語だが、吐き気がするほど腹立たしい内容である。