captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

眠れぬ夜のために

アメリカの映画である。

 

妻と2人暮らしのエド不眠症で、仕事中に居眠りをしてしまう。

 

昼寝をしに家に帰ると、妻が浮気をしていた。

 

その夜も眠れず、彼は車を走らせる。

 

何気なく空港の駐車場に止めたところ、若い女性がいきなり乗り込んできて助けを求めた。

 

男が彼の車に飛び降りたのに驚き、彼は車を発進させた。

 

彼女の名前はダイアナ、イランからサファィアを密輸して、命を狙われていた。

 

逃走劇が始まる。

 

この作品は、緊迫感がない。

 

追う側の組織が間抜け揃いで、リアリティが全く無い。

 

捕まったり、脅されたり、死体を見たりしても、反応が鈍い。

 

これらは、コメディタッチの作品にしようと、意図しているのだろう。

 

その演出が裏目に出て、山が低く谷が浅いから、全体に間延びした感じだ。

 

ダイアナ役のミシェル・ファイファーは、当時、20代後半。

 

チャーミングだ。

告発のとき

トミー・リー・ジョーンズ主演、アメリカの映画である。

 

実際に起きた事件を元に、制作された。

 

2004年、ある日、退役軍人ハンク・ディアフィールドに、軍から電話が入った。

 

ハンクの息子マイクが、イラクから帰還後に無断離隊し、行方不明になっているという。

 

ハンクは、息子の写真を手に、基地に向かった。

 

基地では、皆、素っ気ない。

 

ハンクは、マイクの部屋から彼の壊れた携帯電話を持ち出し、専門家に預けた。

 

軍が非協力的なので警察に行くが、刑事も素っ気ない。

 

その夜、警察に殺人事件の連絡が入った。

 

刑事達が現場に行くと、死体はバラバラに切断された上に焼却され、そらに野生動物に食い散らかされていた。

 

死体は軍施設の境界線内にあり、警察は遅れた来た軍警察に追い出されてしまう。

 

警察としても、厄介な事件が一つ減ったので、大助かりだった。

 

翌日、犠牲者がマイクだと判明し、モーテルに滞在しているハンクの元に連絡が入った。

 

軍の担当官は、遺体を確認に来たハンクに、彼は麻薬をやっていて、麻薬がらみで殺された、手口がメキシコ人麻薬犯罪者のものだ、と告げた。

 

納得のいかないハンクは、再び警察署を訪れ、刑事のエミリーに現場に連れて行ってもらう。

 

元軍警察軍曹のハンクは、現場で推理を巡らし、殺されたのは境界線の外側だと主張した。

 

エミリーは、上層部と掛け合い、真相究明に乗り出す。

 

重苦しい映画だ。

 

携帯電話に保存されていた映像は、イラクでの様子だった。

 

ファイルが復元される度に、マイクのパソコンに送られてくる。

 

映っている内容や同僚達の証言が、ハンクの知っているマイクと乖離していた。

 

ハンクの葛藤が、観ていて辛い。

 

イラクに派遣された兵士達は、多数の死体を見、目の前で仲間が死に、自分もいつ死ぬか分からない極限の緊張状態にいる。

 

精神が崩壊しても、おかしくない。

 

これもまた、戦争の悲惨さを描いた作品である。 

わたしを離さないで

カズオ・イシグロ原作、イギリス・アメリカ合作の映画である。

 

1952年、医学の進歩により不治の病が治るようになった。

 

1967年、人類の平均寿命は100歳を超えた。

 

このようなテロップから始まる。

 

27歳のキャシーは、「介護人」になって9年だ。

 

ガラス窓を隔てた向こう側は、手術室。

 

ベッドに寝かされた上半身裸の若い男性が、彼女を見て微笑んでいる。

 

キャシーも、微笑みを返した。

 

舞台は1978年、ハールシャム寄宿学校に飛ぶ。

 

ここの生徒であるキャシーは、四年生だ。

 

生徒達は、柵の外に出ることを固く禁じられていた。

 

ある日、ルーシーという若い先生が赴任してきた。

 

キャシーのクラスで、ルーシー先生は生徒達に、彼らの生きる目的を伝えた。

 

ここを卒業した生徒は、臓器提供者となる。

 

数度のの提供で、若いうちに人生が終わるんだと。

 

1985年、18歳になったキャシーは、同級生のトミー、ルースとともに、「コテージ」といわれる施設に移った。

 

ここで、「順番」を待つのだ。

 

ヘールシャムにいた頃、キャシーはトミーが好きだった。

 

しかし、ルースが横取りし、今も2人は愛し合っている。

 

孤立していたキャシーは、「介護人」申請をして、コテージを出て行った。

 

介護人は、臓器提供後のドナーが回復するまで、世話をする。

 

提供後にドナーが亡くなることを、「終了」といい、終了した者の書類など手続きをするのも、介護人の仕事だ。

 

1994年、キャシーは、二度目の提供をして弱っているルースに出会った。

 

2人は、別の施設にいるトミーに会いに行く。

 

この映画は、切なくて堪らない。

 

キャシー役のキャリー・マリガンが完璧で、映画が真実だと感じてしまう。

 

原作者のカズオ・イシグロは、近未来ではなく、過去の出来事として書いている。

 

そのことで、心のモヤモヤが取れない。

 

内容は、未来にあり得る話だ。

 

だから、余計に考えさせられる映画である。

レッド・バロン

ドイツの映画である。

 

第一次世界大戦、ドイツ空軍の戦闘機パイロット・リヒトホーフェンは、数多くの敵機を撃墜した。

 

ある日、戦闘で撃墜したフランス機のパイロット・ブラウン大尉を救助した。

 

彼は、ブラウン大尉を看護師に任せた。

 

看護師は、ケイトという名の魅力的な女性だった。

 

リヒトホーフェンは、次々に戦果を上げ、名誉勲章を授かる。

 

次の戦場で、ケイトと再会し、彼はケイトに惹かれていく。

 

戦争の激化と共に、戦場では多くの仲間が死んでいった。

 

リヒトホーフェンは、目立つように自分の機体を赤く塗った。

 

それ以来、「レッド・バロン」と呼ばれ、恐れられるようになった。

 

そんな彼も、ついに戦場で負傷し、頭に穴が空いた。

 

ケイトの看病で命は助かり、彼は、地上任務を命じられた。

 

彼には、納得できないことだった。

 

実話に基づいた作品である。

 

英雄物語ではあるが、戦争の悲惨さが伝わってくる。

 

悲しい思いをするのはいつも女性だ、というのは、戦争映画の定番か。

アナと雪の女王

ディズニーのアニメーション映画である。

 

アレンデール王国の王女エルサは、魔法が使える。

 

幼い頃は、魔法で雪だるまを作ったり、氷の滑り台を作ったりして妹のアナと遊んでいた。

 

8歳のある日、誤ってアナの頭に魔法を当ててしまった。

 

両親は、気を失ったアナをトロールの元に連れていく。

 

トロールは治してくれたが、アナはその時、事故と魔法の記憶を失ってしまう。

 

エルサの魔法の力は、日増しに強くなってきていた。

 

仕方なく、エルサは手袋をはめ、部屋に閉じこもり、誰にも会わない生活をするようになった。

 

10年後、両親が航海中に事故に遭い、亡くなってしまう。

 

エルサとアナは、二人っきりの肉親だが、それでもエルサは会おうとしなかった。

 

さらに3年後、成人したエルサは女王になる。

 

近隣諸国のゲストを招いて、盛大に戴冠式が行なわれた。

 

アナは、隣国の王子・ハンスと出逢い、恋に落ちて、婚約までしてしまう。

 

あまりにも早すぎると、エルサは反対し、2人は口論になった。

 

感情が暴走したエルサは、無意識に魔法を使ってしまう。

 

驚く人々を残し、エルサは山へ逃げた。

 

そこで魔法を使って氷の城を建て、「ありのままに、自由に」生きる決心をする。

 

アナは、ハンスに国を任せて、姉を呼び戻しに出発した。

 

エルサとアナ、2人が主人公なので焦点がぼやけてしまい、感情移入が出来ない。

 

それなりに面白いのだが、眺めているだけの作品だ。

 

CGアニメは、人間っぽいので、かえって違和感がある。

 

阪大の石黒教授が作った、リアルなアンドロイドみたいに。

 

また、ディズニーアニメ独特の、波打つような動きが、沢山観てきても馴染めない。

 

「レット・イット・ゴー」は、日本語の歌詞が素晴らしい。

 

直訳しないで、あの歌詞を付けたから、大人にも受けたのだろう。

 

 

 

 

シティーハンター ザ・シークレットサービス

日本のアニメーション映画である。

 

冴羽リョウと槇村香は、プロのスイーパーだ。

 

新宿駅東口の伝言板に「XYZ」と、書くのが仕事依頼のサインだ。

 

今時、伝言板と言われてもピンと来ない人が多いだろうが、当時は待ち合わせの変更などを、自由に書いていた。

 

ある日、ガイナム共和国の大統領候補・マクガイアから、ボディーカードの依頼が来た。

 

彼は、大統領に当選した後に祖国を発展させるための視察に来ていたのだ。

 

マクガイアには、日本の警察官のシークレットサービスが付いている。

 

冴羽達は、マクガイアに会い、シークレットサービスの1人、新庄安奈を警護してくれと頼まれた。

 

安奈は、マクガイアの一人娘だ。

 

彼女が父の警護に就いたのは、偶然である。

 

かつてマクガイアは、ガイナム共和国で民主化運動のリーダーだった。

 

その当時、日本から派遣されてきた医療ボランティアの女性と結婚し、2人の間に生まれたのが、安奈だった。

 

しかし、その後マクガイアは捕まり、18年の獄中生活に。

 

安奈は、無事、日本に送り届けられた。

 

当時6歳の安奈は、母の死体の側でピストルを持っていた父を目撃して、父が母を殺したのだと、思っている。

 

一行は、最初の視察先で、銃撃を受けた。

 

狙われたのは、安奈だった。

 

この映画は、冴羽のキャラクターが光る作品だ。

 

古い作品だが、色あせてはいない。

 

民間人の冴羽が、銃を撃ちまくることも、気にしてはいけない。

 

アニメなのだから。

 

吹き替えがプロの声優ゆえ、違和感がない。

 

観ている間に、アニメの世界に入り込んでしまう。

 

客寄せのために、ド素人に吹き替えさせる奴は、この感覚が分からないのだろう。

 

そんな奴らが、映画産業に関わっているのだ。

 

 

 

 

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ

実話に基づいた、アメリカの映画である。

 

1954年、52歳のレイ・クロックは、業務用マルチミキサーを売り歩いていた。

 

ミルクシェイクを、同時に沢山作ることが出来るマシーンだ。

 

これが、なかなか売れない。

 

休憩に入ったドライブイン・レストランでは、長く待たされた挙げ句、注文したのとは別の品物が来た。

 

ある日、出先からオフィスに電話すると、一気に6台の注文が入っていた。

 

不審に思ったレイは、電話番号を聞いて掛けてみたところ、注文台数が増えた。

 

レイは、興味を持って、実際に店を訪ねた。

 

そこはハンバーガー店であり、長蛇の列が出来ていた。

 

ところが、客がどんどんさばかれていく。

 

レイの番になって注文すると、直ぐに商品が出てきた。

 

紙袋に入っていて、食べた後は捨てればいいという、画期的なものだった。

 

レイは、厨房を見せてもらい、そのシステムに感動する。

 

その夜、店のオーナーを食事に誘い、話を聞いた。

 

レイの出した結論は、フランチャイズ化だった。

 

オーナーのマクドナルド兄弟は、既に5軒のフランチャイズ店を出していたが、品質管理などに苦労していた。

 

拒む兄弟を説得し、正式な契約を交わしたレイは、フランチャイズ店を増やしていく。

 

この作品を観て、マクドナルドの歴史を知ることが出来る。

 

我々日本人にとっては、実に後味の悪い、不愉快さの残る作品だ。

 

「強いものが勝つ」、「力が正義」といった感覚は、なかなかなじめない。

 

しかし、アメリカ人にとってレイは、アメリカンドリームを体現したスーパーヒーローである。

 

近頃は、商品が売れない日本市場を見限って、海外進出を目論む中小企業が増えてきた。

 

レイのような者達を相手にして戦わねばならないことを、この映画を観て理解しておくべきだ。

 

その点では、教科書的作品である。