captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

続・菩提樹

西ドイツの映画である。

 

マリア・フォン・トラップの自叙伝「トラップファミリー合唱団物語」 を原作としている。

 

映画「菩提樹」 の続きで、一家がアメリカに亡命してからの日々が綴られている。

 

無事アメリカに上陸したトラップ一家は、家族の合唱団として地方巡業をしていた。

 

当初は話題性もあり、大勢の人が歌を聴きに来てくれた。

 

しかし、歌の先生であるワスナー神父が聖歌しか歌わせなかったため、すぐに飽きられてしまった。

 

巡業の契約は解除され、彼らは貧乏のどん底に落ちた。

 

ある日、アパートの隣人に、有名なエージェントであるハリスを紹介された。

 

彼らは、ハリスのオーディションを受ける。

 

ところがここでも、神父の強い要請により、聖歌を歌わざるをえなかった。

 

結果は、落選。

 

しかし、一家の歌をウィーン生まれのハンマーフィールド夫人が聴いていた。

 

彼女は一家に、自宅で開くパーティーで歌ってくれないかと申し出た。

 

けなげな子供達の演技もさることながら、歌が素晴らしい。

 

サウンド・オブ・ミュージック」 しか知らない方には、是非、「菩提樹」、「続・菩提樹」 を観て頂きたい。

未来のミライ

日本のアニメーション映画である。

 

建築家が設計した、ちょっと住みにくい一戸建て。

 

4歳の男の子くんちゃんに、妹ができた。

 

妹は、ミライと名付けられた。

 

両親が妹ばかり可愛がるので、くんちゃんは面白くない。

 

妹をいじめて、母に叱られる。

 

大泣きしながら庭に飛び出すと、一人の青年が話しかけてきた。

 

これが、飼い犬が変身したものだった。

 

産休明けの母が出張に出掛け、父はミライのお守りをしながら自宅で仕事をしている。

 

相手にされないくんちゃんは、拗ねて庭に出た。

 

こんどは、制服姿の少女が話しかけてきた。

 

未来のミライだ。

 

この後、過去へ行ったり未来へ行ったり。

 

盛り上がりのない作品だ。

 

退屈だった。

 

声優を使ってないので、違和感しか残らない。

 

客寄せのために声優ではなく俳優を使うところからして、制作側は、作品に自信がなかったのだろう。

 

確かに、ドラマチックな映画ではない。

 

この作品は、くんちゃんの成長物語であって、タイトルが内容にそぐわない。

 

絵は、美しい。

 

 

菩提樹

西ドイツの映画である。

 

名作「サウンド・オブ・ミュージック」 と原作を同じくする、いわば先行作品だ。

 

オーストリアザルツブルク

 

第一次世界大戦においてUボートの艦長として活躍したトラップ男爵には、7人の子供がいた。

 

妻に先立たれ、子供達の世話に家庭教師を雇っている。

 

しかし、トラップは軍隊式の厳しい教育を施しており、その厳しさゆえ、家庭教師は次々にやめていった。

 

ある日、見習い修道女のマリアが、家庭教師としてやってきた。

 

最初の夜、マリアは子供達は歌が好きだと言うことに気づいた。

 

トラップが旅に出ている間、マリアは子供達を自由に教育した。

 

マリアがギターを弾き、子供達が歌うのだ。

 

旅から帰ってきたトラップは、大いに驚いたが、マリアの頑固さ、気の強さもあって、受け入れるしかなかった。

 

トラップは、いつしかマリアに恋をし、結婚を申し込んだ。

 

修道院長は、2人の結婚を認める。

 

マリアと7人の子供達は合唱団を結成し、ザルツブルグ音楽祭で一位を獲るほどになった。

 

その頃ナチスは、オーストリアをドイツに併合した。

 

ナチスのトラップは、一家でアメリカに亡命することにした。

 

当たり前だが、「サウンド・オブ・ミュージック」 と流れは同じだ。

 

これはミュージカルではないので、歌は少ない。

 

ただ、子供達の歌は「本物」 の美しさがある。

 

歌が少ない分だけ、感動的だ。

 

さらに、景色がとても綺麗である。

 

この後、「続・菩提樹」 が公開された。

 

 

マッチポイント

ジョナサン・リース = マイヤーズ主演、イギリスの映画である。

 

アイルランド出身の元テニスプレーヤー、クリスは、引退後の人生をロンドンのテニススクールで始めた。

 

そこで、大富豪トムのインストラクターになる。

 

トムと意気投合したクリスは、彼に連れられ、オペラ鑑賞に出掛けた。

 

そこで、トムの妹クロエと出逢う。

 

クロエは、一目でクリスに夢中になった。

 

二人はつきあい始める。

 

クロエは父に頼んで、クリスを父の会社に入れてもらった。

 

重要なポストを任されたクリスは、セレブの仲間入りをした。

 

ある日のパーティーで、クリスはトムの恋人ノラに出逢い、心を奪われる。

 

そして、身体の関係を持った。

 

ノラはアメリカ人であることから、トムの親とは上手くいっていなかった。

 

クリスとクロエは結婚した。

 

しかし子供が出来ず、クロエは不妊治療を始める。

 

トムとノラの関係は破綻した。

 

ある日、偶然クリスとノラは再会する。

 

二人は密会を重ね、ノラは妊娠してしまう。

 

クリスは堕胎を望んだが、ノラは応じない。

 

セレブな生活を手放したくないクリスは、クロエと別れるつもりはなかった。

 

そして、事件が起きる。

 

最後は、なんだかやるせないが、こんな終り方もあるのだと納得する。

 

邦画でこんなラストだったら、評論家は非難するだろう。

 

 

 

真夏の夜の夢

シェイクスピアの「夏の夜の夢」 を原作とする、アメリカの映画である。

 

ファンタジック・コメディだ。

 

少女ハーミヤは、親が決めた結婚相手ディミトリアスではなく、ライサンダーと愛し合っていた。

 

この時代、親が決めた相手と結婚しなければならなかった。

 

ハーミヤとライサンダーは、駆け落ちする。

 

ディミトリアスに恋をしているヘレナは、このことを彼に耳打ちした。

 

駆け落ちを知ったディミトリアスは、2人を追いかける。

 

そのディミトリアスを、ヘレナが追いかける。

 

さて、2人が逃げ込んだ森には妖精がいた。

 

妖精の王オベロンは、妻のタイタニアと揉めている。

 

オベロンは、悪戯好きの妖精ベックを呼んで、魔法を使わせる。

 

寝ている間にまぶたに垂らした魔法の液体で、目覚めた後、最初に見た人を好きになるというものだ。

 

これでドタバタ騒動が巻き起こる。

 

原作は立派だが、映画自体はB級と言える。

 

セットは張りぼて感丸出し、役者の台詞は舞台のように大げさだ。

 

舞台っぽく見せることが、狙いなのかも知れないが。

ミッド・ナイト・イン・パリ

スペイン・アメリカ合作のファンタジー映画である。

 

ハリウッドで脚本家をしているギルは、1920年代のパリにあこがれていた。

 

いつかはパリに住みたいと思っているが、婚約者のイネズは、そう思っていない。

 

彼女の両親とも馬が合わないが、出張に乗じて、四人でパリに来た。

 

そこで、昔イネズがあこがれていたポールに出逢う。

 

翌日、ポールの案内で観光するが、ギルはエラそうに蘊蓄を垂れるポールが気に入らない。

 

その夜、ギルは散歩に出た。

 

真夜中の鐘が鳴ると、ギルの前に車が停まった。

 

パーティーがあるというので乗っていくと、会場には、コール・ポーターフィッツジェラルドがいた。

 

ジャン・コクトーのパーティーだと言われ、自分が1920年代にタイムスリップしたことを知る。

 

ヘミングウェイにも会い、感動と興奮の一夜を過ごしたギルは、帰ってイネズに話をする。

 

しかし彼女は、馬鹿にするだけだった。

 

次の夜、ヘミングウェイの乗る車でスタインのサロンに行くと、そこにはピカソと愛人のアドリアナがいた。

 

ギルは、アドリアナに一目惚れしてしまう。

 

脚本が、とても丁寧に作られていて、理論の破綻がない。

 

お薦めの作品である。

南から来た用心棒

ジュリアーノ・ジェンマ主演、イタリア・フランス・スペイン合作の西部劇である。

 

アリゾナの刑務所を、ゴルドン一味が襲撃した。

 

彼らは看守を見殺しにして、囚人達を連れ去った。

 

混乱の中、手下の一人ウイスキーが置き去りにされる。

 

刑務所には名うての賞金稼ぎアリゾナ・コルトが、収監されていた。

 

コルトは、ウイスキーを連れて逃げ出し、ゴルドン達に合流する。

 

ゴルドンは仲間に入れとコルトを説得するが、コルトは返答を曖昧にして立ち去った。

 

ゴルドンは、グレイストーン・ヒルの銀行を襲撃することにした。

 

そして、手下のクレイを偵察に向かわせる。

 

コルトに出くわしたクレイは、彼を街の酒場へ連れて行った。

 

クレイは、酒場の女ドロレスに正体を見破られたため、彼女を殺して逃げる。

 

ドロレスの父と姉ジェーンは、復讐を誓う。

 

コルトは、500ドルとジェーンとの一夜を報酬に、クレイ殺しを引き受けた。

 

しかしコルトは、ゴルドン一味に捕まってしまう。

 

いつもの、ジュリアーノ・ジェンマである。

 

痛めつけられて、ぼろぼろになるが、最後には勝って去っていく。

 

水戸黄門のように、お決まりのパターンは、安心して観ることが出来る。

 

その代わり、ファンでないと気分は盛り上がらないだろうが。