captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

天国の駅 HEAVEN STATION

吉永小百合主演、日本の映画である。

 

昭和45年6月11日。

 

一人の女性が、死刑を迎えた。

 

昭和30年。

 

結城紬の織女である林葉かよは、32歳。

 

夫の栄三は、戦争で下半身付随になり、性的にも不能だった。

 

出征直前に結婚したため、初夜を迎えられなかった彼は、かよに辛く当たっていた。

 

ある日、美人のかよに惹かれていた巡査の橋本浩一が、かよの家を覗いた。

 

その時かよは、自慰をしていた。

 

抑えきれなくなった橋本は、家に押し入った。

 

かよは、初めは抗っていたが、橋本を受け入れた。

 

その後二人は、外で密通するようになった。

 

それを目撃した栄三は、かよを激しく折檻するようになった。

 

かよは、橋本からもらった薬を酒に溶かして、栄三に飲ませた。

 

栄三は死に、脳溢血で処理された。

 

警察を辞めた橋本は、かよの援助で東京の大学に通い始めた。

 

しばらくして橋本は、東京から幸子という若い女性を連れて帰ってきた。

 

橋本は幸子に、かよを姉だと紹介した。

 

彼は、世間体のために幸子と結婚するという。

 

かよも幸子も、橋本に愛想を尽かした。

 

かよは家を売って、橋本に手切金を渡した。

 

そして、意気投合した幸子と旅に出て、錦谷温泉郷に辿り着いた。

 

そこでかよは土産屋を始め、幸子は芸者になった。

 

昔からの知り合いで、知的障害者の田川一雄、愛称ターボが、いつの間にか温泉郷にきていて、大和閣の雑用係として住み着いていた。

 

ターボは、親切にしてくれるかよが好きだった。

 

栄三の死に不信感を抱いている五十沢刑事が、かよを訪ねてきた。

 

 

この作品では、吉永小百合が殺人犯であり、死刑囚を演じている。

 

彼女の他の作品では見られない、際どいシーンがいくつもある。

 

2時間13分は、長い。

 

 

シャーロック・ホームズ

ロバート・ダウニー・Jr 主演、アメリカの映画である。

 

5人の女性が儀式で殺され、6人目の犠牲者が出るところを、シャーロック・ホームズとワトソン医師は阻止した。

 

警察が駆けつけて、犯人のブラックウッド卿は逮捕された。

 

ホームズは、死刑宣告を受けて獄中にいるブラックウッド卿に呼ばれ、面会した。

 

ブラックウッド卿は、さらに3人の死者が出ると告げた。

 

死刑が執行され、ワトソン医師が死亡を確認した。

 

アイリーン・アドラーがホームズを訪ねてきた。

 

ルーク・リオドンという男を探してほしいという。

 

彼は断り、こっそりアイリーンの後をつけた。

 

馬車に乗り込んだ彼女と一緒にいたのは、モリアーティ教授だった。

 

埋葬されたブラックウッド卿の姿を見たという人が現れた。

 

警察が墓を掘り起こして棺を確認すると、別人が入っていた。

 

それは、リオドンだった。

 

 

この作品のシャーロック・ホームズは、謎解きよりも派手なアクションが印象的だ。

 

ワトソン役は、ジュード・ロウである。

 

こちらも、強い。

BLACK JACK

手塚治虫原作、日本のアニメーション映画である。

 

1996年。

 

オリンピックで、驚異的な世界新記録が出た。

 

棒高跳びでは、7メートル。

 

女子100メートルでは、9秒61。

 

その他の競技でも、圧倒的な新記録を達成する選手が出た。

 

彼らは、超人類としてもてはやされた。

 

それから2年。

 

超人類は、芸術などスポーツ以外の分野にも現れた。

 

彼らは、普通の人間だったのだが、突如として才能が開花したという共通点があった。

 

ある日、かつてブラックジャックが手術をしたリサ・シーゲルという少女が、病気が再発したと連絡があった。

 

彼は手術は完璧だったと確信しているが、急いで駆けつけた。

 

そして処置を始めたが、リサは死亡した。

 

彼は両親に謝罪し、前に受け取った治療費の返還を申し出たが、父は感謝していて、リサの最後の絵を受け取ってくれと、差し出した。

 

ブラックジャックは拒否したが、助手のピノコが受け取った。

 

リサの病理解剖が行われた。

 

彼女の内臓は、90歳の老人のように老化していた。

 

ブラックジャックに、会いたいという留守番電話があった。

 

相手は、ただ連絡先の番号を告げていただけなので、彼は無視した。

 

テレビで、棒高跳び7メートルを記録したニコラス・ドリスの記者会見が放送されていた。

 

ブラックジャックは、ニコラスの異常な発汗に気づいた。

 

アメリカで手術中のブラックジャックの前に、突然、女医が現れて、勝手に手術を代行した。

 

術後、彼女は、何度も電話したキャロルだと名乗った。

 

彼女は、入院中の超人類を助けるために、彼に協力を求めた。

 

そして、ピノコの誘拐をほのめかした。

 

 

この作品は、イケメンでかっこいいブラックジャックに惹かれる。

 

内容は、とても重い。

 

ラスト以外は、楽しめる。

 

 

 

犬と私の10の約束

田中麗奈主演、日本の映画である。

 

北海道函館市

 

中学生の斉藤あかりは、両親と3人で暮らしている。

 

仲のいい同級生の星進は、クラシックギターを学んでいる素直な子だ。

 

「あっち向いてホイ」では、いつもあかりが勝っている。

 

あかねの誕生日。

 

いつも忙しい外科医の父・祐市は、この日もパーティーに間に合わず、遅くに帰宅した。

 

寂しいあかりは、犬を飼いたかったのだが、祐市は犬が苦手だった。

 

ある日、あかりが学校から帰ると、家に母がいなかった。

 

あかりが出しっぱなしの洗濯物を取り込んでいると、庭に子犬がいた。

 

子犬を捕まえようと追いかけているとき、電話が鳴った。

 

それは父からで、母・芙美子が倒れて病院に運ばれたのだった。

 

母は、長く入院することになった。

 

しばらくして、この前の子犬が再び現れた。

 

今度は捕まえることができ、あかりは子犬を母のところに連れていった。

 

母は、子犬の足が靴下を履いているように白かったので、ソックスと名付けた。

 

そして、犬を飼うにあたって、犬の立場に立って10の約束を聞かせた。

  • 私の話をがまん強く聞いてくださいね
  • 私を信じて 私はいつもあなたの味方です
  • 私とたくさん遊んで
  • 私にも心があることを忘れないで
  • ケンカはやめようね 本気になったら私が勝っちゃうよ
  • 言うことを聞かないときは理由があります
  • あなたには学校もあるし友達もいるよね でも私にはあなたしかいません
  • 私が年をとっても仲良くしてください
  • 私は十年くらいしか生きられません だから一緒にいる時間を大切にしようね
  • あなたとすごした時間を忘れません 私が死ぬ時 おねがいします そばにいてね

最後の一つは、母が自分のことを言っているようで、あかりは辛かった。

 

母は、一旦退院したものの、再入院し、亡くなった。

 

祐市が、札幌の病院に栄転することになった。

 

家が見つかるまで、職員寮で暮らすのだが、そこではペットが飼えない。

 

ソックスは、進が預かることになった。

 

 

この作品は、冒頭の告白からラストがわかっていて、それゆえに余計に切ない時間を過ごすことになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

異人たちとの夏 

風間杜夫主演、日本の映画である。

 

原田英雄は、40歳のシナリオライターだ。

 

テレビ局の間宮一郎とは、気が合い、仕事が楽しい。

 

英雄は妻と息子がいたが、今は離婚して、マンションの六階で一人暮らしだ。

 

ある日、間宮から、別れた妻・綾子と付き合いたいと言われた。

 

間宮は思い詰めたように話したのだが、英雄はあっさり認めた。

 

間宮が帰ると、若い女性が訪ねてきた。

 

三階に住んでいると言う彼女は、酔っていて、飲みかけのシャンパンを持っていた。

 

英雄は、一緒に飲みたいと言う彼女の申し出を丁重に断って、追い払った。

 

テレビのロケ現場の下見に出かけた英雄は、地下鉄の線路でスタッフとはぐれた。

 

一人で外に出た彼は、気晴らしのために浅草に向かった。

 

浅草は、彼の生まれ育ったところだ。

 

彼は、寄席に立ち寄った。

 

舞台に向かって声をかけている男がいた。

 

懐かしさを覚えた英雄は、そばに寄って男の顔を見ると、若い頃の父親だった。

 

演目が終わると、父は英雄を外に呼び出した。

 

そして、家に連れていった。

 

家には、母がいた。

 

英雄の両親は、彼が12歳の時に事故で亡くなっていた。

 

二人は暖かく英雄を迎え、もてなした。

 

翌朝、元妻から英雄の荷物が送られてきた。

 

中には両親の位牌と写真も入っていた。

 

その夜、先日やってきた三階に住んでいると言う女性から電話があった。

 

機嫌の良かった英雄は、一緒に飲みましょうと、彼女を部屋に誘った。

 

彼女は藤野桂という名で、ケイと呼んでほしいと言う。

 

酔った二人は、ベッドをともにした。

 

翌日、英雄は両親を訪ねた。

 

母が一人でいて、アイスクリームを作っていた。

 

寿司職人である父は、今日は早出の仕事ということで不在だった。

 

 

この作品は、ファンタジックなホラーである。

 

風間杜夫の演技が素晴らしく、どんどん引き込まれていく。

 

父親役の片岡鶴太郎も、とてもいい雰囲気だ。

 

洋画のホラーみたいなラスト以外は、とてもいい作品である。

 

 

 

 

すずめの戸締まり

日本のアニメーション映画である。

 

夜の草原。

 

幼い女の子が、母親を探しながら歩いている。

 

その時、一人の女性が女の子に話しかけてきたところで、岩戸鈴芽は目覚めた。

 

2023年、鈴芽は17歳、高校生だ。

 

東日本大震災で母親を亡くし、叔母の岩戸環に引き取られて、宮崎県で暮らしている。

 

鈴芽は、自転車通学だ。

 

ある朝、坂道を降っている途中、長髪のイケメン青年とすれ違った。

 

青年は彼女に、このあたりに廃墟はないかと尋ねた。

 

山上に廃れた温泉街があったので、鈴芽は教えてあげた。

 

青年は、扉を探していると言った。

 

鈴芽は、しばらくしてから気になって、温泉街に向かった。

 

そこに廃墟はあったが、彼はおらず、水が溜まった広場の真ん中に扉が立っていた。

 

鈴芽が扉を開けると、夢で見た星空と草原が広がっていた。

 

彼女は扉を潜ったが、そこには行けず、ただ反対側に出ただけだった。

 

反対側から見た扉の向こう側にも、同じように星空と草原があった。

 

鈴芽は足元にあった石に躓きそうになった。

 

彼女がそれを持ち上げると、突然それは猫に変わった。

 

そして、どこかへ走っていった。

 

その後、鈴芽が登校したのは昼前だった。

 

友達と一緒に弁当を食べようとした時、山から赤黒い煙のようなものが立ち上るのが見えた。

 

廃墟の辺りだ。

 

ところが、それが見えるのは鈴芽だけだった。

 

突然、みんなのスマホが鳴った。

 

緊急地震速報だ。

 

鈴芽は、廃墟に向かった。

 

赤黒い煙のようものは、あの扉から出ていて、青年が必死に閉めようとしていた。

 

 

この作品は重い。

 

シナリオがよく練られていて、引き込まれる。

 

 

 

 

日本統一43

本宮泰風主演、日本の映画である。

 

茨城のビルを手に入れるため、氷室と田村は、迫田組の岩尾を出し抜いた。

 

二人が岩尾と会っている間に、大成らが2億円を振り込みに銀行に向かっていたのだ。

 

ところが岩尾は、それを見抜いていて、子分らに待ち伏せさせていた。

 

大成らが乗った車が、銃撃された。

 

岩尾の不敵な笑みで事情を察した氷室らは、現場に急いだ。

 

なんとか間に合って、大成らも2億円も無事だったが、ビルは地面師の内野の手に渡ってしまった。

 

内野と岩尾が繋がっていると見た氷室は、丸神会理事長の沖田に電話して、探りを入れた。

 

丸神会の三田会長は、氷室とは正々堂々とやり合うと約束していたので、それを守りたかった。

 

迫田組組長の迫田も、氷室とは正面からやり合うことを望んでいた。

 

三田は、ビルを返すように命じた。

 

 

この作品は、前回の続きで、駆け引きが主になっいる。