captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

エンド・オブ・ザ・ワールド

ティーブ・カレル主演、アメリカのSF映画である。

 

小惑星が地球に接近し、21日後に衝突することが分かった。

 

そのニュースを聞いた人の反応は、様々だ。

 

保険のセールスをしている主人公ドッジは、誘われたパーティーに行ったが、なじめなかった。

 

妻は、不倫相手と出て行ってしまい、独りだ。

 

帰宅してぐったりしていると、窓の外で誰かが泣いていた。

 

ペニーという女性で、話している内に隣人だと分かる。

 

彼女は、最後の時間をイギリスにいる家族と過ごしたかったのだが、飛行機に乗り遅れたのだった。

 

ペニーは、彼女の家に誤配されたドッジ宛ての手紙を持ってきた。

 

それは、かつての恋人オリヴィアからのものだった。

 

彼は、オリヴィアに会いに行くことにした。

 

ペニーもついていく。

 

秩序がなくなっている世界で、困難を乗り越えて、なんとかオリヴィアの家にたどり着くが、彼は、会わなかった。

 

その後、永く疎遠になっている父親に会いに行く。

 

彼の自家用機で、ペニーをイギリスに送り届けてもらうためだ。

 

父親と和解し、和やかな時を過ごす。

 

ペニーが眠りについたところで、そっと飛行機に乗せた。

 

この作品は、小惑星が衝突して人類が滅亡するという、ありふれた物語だ。

 

だが、切り口は、ひと味違う。

 

終末感は、最初の方だけだ。

 

ドッジとペニーが、だんだん惹かれあっていく物語である。

 

ラストは、普通に考えられるパターンとは、随分違う。

 

しかし、美しく、心に残る。

 

「そう来たか」と。