イギリス・アメリカ合作の映画である。
第二次世界大戦、舞台はヨーロッパ。
1944年9月、ノルマンディー上陸作戦から三ヶ月経ち、ドイツ軍はオランダから撤退を始めていた。
追撃する連合国側は、補給線が600キロにも伸びてしまったため、橋頭堡を固める必要があった。
そこで、イギリス陸軍のモントゴメリー元帥が発案した「マーケット・ガーデン作戦」が実行される。
無謀な作戦だがアメリカ側は、政治的配慮から引き受けざるを得なかった。
橋頭堡確保のため、空挺部隊が落下傘で、地上からは戦車部隊が進軍する。
しかし、ドイツ軍が待ち受けている。
連合国側の作戦は、悉く失敗し、多数の戦死者が出る。
オランダの民間人も、たくさん犠牲になる。
頭の悪いトップのせいで、現場で戦う者達が犠牲になる典型的な例である。
実話に基づいているとはいえ、優秀なドイツ軍と愚かな連合国軍が、はっきり色分けて描かれている。
3時間の大作だが、戦闘シーンがふんだんにあり、飽きさせない。
日本人から見れば、米英軍が痛い目に遭って、痛快でさえある。
ロバート・レッドフォード、ジーン・ハックマン、ローレンス・オリヴィエ、マイケル・ケイン、ライアン・オニール、アンソニー・ホプキンスなどの、オールスターキャストだ。
贅沢な映画である。