アメリカの映画である。
主人公は、ケルト民族の生き残り。
子供の頃、ローマ帝国軍に一族が蹂躙され、一人生き延び、拳闘士となった。
田舎の街では圧倒的に強く、都会であるポンペイに連れてこられ、チャンピオンと戦うことになる。
ここに、女性との出会いが絡んでくる。
その女性はポンペイの有力者の娘で、ローマに遊学していたのだが、しつこい元老員から逃れて、故郷ポンペイに帰ってきた。
その元老員が、皇帝の大使として、娘を追ってポンペイにやってきた。
しかも彼は、主人公の家族達を殺した仇なのだった。
闘技の日、ヴェスヴィオ山が、噴火する。
なんとも、中途半端な作品である。
主人公は、拳闘士の身体ではない。
ましてや、最強の拳闘士というには、違和感が大きすぎる。
この映画は、拳闘のシーンを見せたいのか、滅び行くポンペイの惨劇を見せたいのか、復讐を果たす正義なのか。
さらに、闘技場や街並みに資金を遣いすぎたのか、CGがショボ過ぎた。
残念な作品である。