captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

ジョン・ウィック

キアヌ・リーブス主演のアクション映画である。

 

妻を亡くした、元プロの殺し屋が、自宅を襲撃される。

 

車を奪われ、病床の妻が彼のためにとプレゼントした犬を、目の前で殺された。

 

相手は、ギャングの息子であり、そのギャングは、嘗て彼のボスだった男である。

 

彼は、殺し屋として「復帰」し、復讐を果たしていく。

 

モグラ叩きの様に、次々と襲ってくる敵を殺していく手際は、実に鮮やかでだ。

 

超人的と言って良い。

 

そういう男が、素人に毛の生えたような奴らに自宅を襲撃され、殴り倒されるというのは、全く納得できない。

 

引退していたとはいえ、アンテナがさび付くわけがない。

 

引退しても、殺した相手の身内からは狙われ続けるのである。

 

自宅は要塞のようにしているはずだし、常に警戒を怠らないはずである。

 

と、ケチを付けたくなる作品だ。

 

脚本が、甘かったね。

シルバー・サドル 新・復讐の用心棒

ジュリアーノ・ジェンマ主演の、マカロニ・ウエスタンである。

 

子供の頃、目の前で父親が射殺され、その場で相手を撃ち殺した主人公が、大人になって、仇の孫を守ることになる。

 

この作品は、複雑な物語になっている。

 

片がついたと思っても、それで終わらない。

 

単純な西部劇の範疇ではない。

 

そういうのが好きな人には、評価の高い作品だろう。

 

私には、ちょっとしつこく感じた。

 

焼き肉のシメに、チャーハンを食べるようなものか。

 

例えが悪いが。

 

 

メダリオン

ジャッキー・チェン主演の映画である。

 

ジャッキーが、カンフーを駆使して悪を倒すという、お約束の映画である。

 

破壊力があるが、人を不死身にもするというエネルギーを持った「メダル」を求めて、事件が展開する。

 

敵とのやりとりの中で、ジャッキーは死ぬが、メダルのパワーで生き返る。

 

この辺りが、安っぽい感じがするところだ。

 

アクションの中にコミカルな動きを入れるのは、ジャッキーならではのもので、それは十分楽しめるの。

 

しかし、VFXを使っていることは、気に入らない。

 

どんなに危険なシーンでも、スタントマンを使わずに演技してきたジャッキー・チェンか、VFXだなんて。

 

さらに、安っぽくなった。

野獣暁に死す

仲代達矢が、悪の頭領役で出ているマカロニウエスタンである。

 

この悪党に妻を殺された上、濡れ衣を着せられて投獄された主人公が、仲間を集めて復讐する。

 

半日もあれば書けそうな脚本だが、仲代の悪役振りがいいので、最後まで観られた。

 

「荒野の七人」では、正義の側も何人か死んで、余韻が深く残ったのだが、この作品では、皆生き残る。

 

だから、安っぽい作品になっているのだ。

ガンマン大連合

フランコ・ネロ主演の、マカロニウエスタンである。

 

メキシコ内乱に乗じて金儲けをしている武器商人を、ネロが演じている。

 

彼は、辺りを支配している「将軍」に、武器を売りつけに来た。

 

将軍と言っても、勝手に名乗っているだけで、山賊の親分みたいなものである。

 

その将軍が支配しているところに、革命準備をしていた「教授」が残した金庫があった。

 

金庫は頑丈で破ることが出来ないし、教授は、アメリカで収監されていた。

 

そこで武器商人と、将軍の手下の一人が、教授を脱獄させに行く。

 

それにしても、「ガンマン大連合」とは、安っぽい邦題を付けたものだ。

 

原作は、直訳すると「殺しに行こう、同志達よ」。

 

だから、「野郎ども、殺っちまえ」くらいのものである。

 

 

マネートレーダー 銀行崩壊

ユアン・マクレガー主演、イギリスの映画である。

 

二百年以上の歴史がある、イギリスの名門銀行が舞台だ。

 

主人公は、高卒ながら規制緩和で採用された銀行員である。

 

彼は、先物取引で利益を出したことで信頼され、部下を持つようになる。

 

その部下が、発注ミスをして損失を出したのを、彼は不正取引で誤魔化してしまう。

 

そして、損失が雪達磨式に増えていき、ついに、倒産してしまう。

 

これは、実話を元に作られた映画である。

 

25年ほど前の話である。

 

現代は、ネットを通じて、コンピュータが千分の一秒単位で莫大な額の取引をしている。

 

もしハッキングされたら、損失はこの事件の比ではないだろう。

イル・ポスティーノ

イタリアの映画である。

 

舞台は、地中海に浮かぶ小さな島。

 

そこに、チリ人の詩人が亡命してきた。

 

主人公の青年は、世界中から詩人宛に届く郵便物を配達する仕事に就く。

 

青年は、詩人との交流を通して、愛することや、美しさ、という詩的な感情に目覚めていく。

 

やがて、罪を許された詩人は帰国するが、青年に思いがけない「贈り物」を残していく。

 

この後、物語は激しく展開していくが、ネタバレになるので止めよう。

 

とにかく、風景が綺麗である。

 

海が美しい。