captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

ボブという名の猫 幸せのハイタッチ

イギリスの映画である。

 

実話に基づいている。

 

路上ミュージシャンのジェームズは、薬物中毒から抜け出す努力をしていた。

 

ホームレスの彼にとって、雨の夜は辛い。

 

友人に誘われるまま、再び麻薬に手を出してしまい、病院に搬送された。

 

その後、薬物カウンセラーのヴァルから住む家を与えられ、麻薬中毒から抜ける努力を再開した。

 

ある日、彼の部屋に茶トラの猫が迷い込んだ。

 

彼は猫にエサを与えて、近所で飼い主を捜すが見付からず、逃がしてやる。

 

後日、怪我をしてうずくまっている、その猫を見つけた。

 

近所に住む女性ベティが、動物病院を紹介してくれ、結局、彼が飼うことになった。

 

ボブと名付けられた猫は、路上ライブで文字通りの「招き猫」 だ。

 

観客が沢山集まり、収入が増えた。

 

ボブは、ベティとも仲良くなって、幸せである。

 

そんなある日、トラブルに巻き込まれ、路上ライブを禁止されてしまう。

 

仕方なく、ホームレス救済のための雑誌売りを始める。

 

彼の肩に乗って付いてくるボブの人気で、雑誌は、よく売れた。

 

しかし、またトラブルがあって、一ヶ月間、販売活動を禁止されてしまう。

 

犬に追いかけられて、ボブはどこかへ逃げてしまうし、踏んだり蹴ったりだ。

 

仲良くなっていたベティには、薬物中毒のことで嫌われたままだ。

 

落ち込むジェームズの元に、ボブが帰ってきた。

 

ジェームズは、代用薬も断って、本格的に麻薬から抜け出す決心をした。

 

 

 

トラブルに巻き込まれても、内気で自己主張の弱いジェームズが、もどかしくて仕方がない。

 

そのイライラを、ボブが癒してくれる。

 

本物の「ボブ」 が出演している。

 

他人と競争したり、闘ったりしない方が幸せになれるのかも知れない、と考えさせられる作品だ。

 

 

 

 

ホワイトハウス・ダウン

アメリカの映画である。

 

主人公ジョンは元軍人だが、現在は議会警察官であり、シークレット・サービスを目指している。

 

娘のエミリーは、ソイヤー大統領の大ファンだ。

 

ある日のホワイトハウス見学ツアーに、二人は参加した。

 

議会議事堂で、爆破テロが起きる。

 

見学ツアー客に紛れ込んでいたテロリスト達が、それを合図に蜂起した。

 

混乱の中、ジョンとエミリーは離ればなれになってしまう。

 

落ち着いているエミリーは、中の様子を撮影し、YouTubeにアップした。

 

大統領は、シークレットサービスに守られて危機管理センターに入る。

 

しかし、リーダーのウォーカーが、突如、他のメンバーを射殺し、大統領を拉致した。

 

娘と離れてしまったジョンだが、とりあえず大統領のところに向かう。

 

展開が早くて、楽しめる。

 

多少、現実離れしたところが目に付くが、それは「映画」 だから。

 

感激も感動もないけれど、娯楽作品としては十分である。

 

 

僕たちのキックオフ

クルドの映画である。

 

クルド自治区キルクークに、廃墟となった競技場がある。

 

クルド人達が、配給を頼りにして、ここで暮らしていた。

 

主人公アスーは、気のいい青年だ。

 

彼は、可愛らしいヘリンに恋をしている。

 

アスーは、クルド人、アラブ人、トルコ人アッシリア人の子供達を集めて、サッカーの試合をする。

 

この、競技場のグラウンドで。

 

敵対する民族同士、子供とはいえ、敵意はむき出しだ。

 

平気で相手を負傷させる。

 

しかし、試合が続くにつれ、彼らの意識が変わっていく。

 

全体にモノトーンで、華やかさが無い。

 

紛争地帯であることが、自然に意識に入るようにだろう。

 

観終わって、モヤモヤしたものが残る作品だ。

 

それが、狙いなのだろう。

マンハッタン無宿

クリント・イーストウッド主演、アメリカの映画である。

 

アリゾナ州で保安官助手をしているクーガン。

 

女たらしで、捜査は強引。

 

上司は、手を焼いていた。

 

クーガンは、上司の命を受けニューヨークへ来た。

 

凶悪犯のリンガーマンを、護送するためだ。

 

ところがリンガーマンは入院中で、退院するまで待てと言われる。

 

当てが外れたクーガンだが、保護観察官のジュリーに一目惚れして、付きまとう。

 

そうして時間を潰すも、一向に手続きは進まない。

 

しびれを切らしたクーガンは、マッケルロイ警部補の名をかたって、強引にリンガーマンを連れ出した。

 

ところが空港で、リンガーマンの手下達に殴られて気絶していしまう。

 

病院に運ばれたクーガンは、マッケルロイから叱られたが、一人で、捜査をはじめた。

 

可もなく不可もない作品だ。

 

何度もケンタッキーと間違えられ、「アリゾナだ」 と答える。

 

この台詞が、頭に残る。

まぼろしの市街戦

フランスの映画である。

 

第一次世界大戦のフランス、小さな田舎町。

 

劣勢のドイツ軍は、爆弾を仕掛けて町から撤退した。

 

情報を得たイギリス軍は、爆弾を発見するために兵士を一人派遣することに。

 

たまたまフランス語が話せたプランピック二等兵が、その任務に選ばれた。

 

しかし彼は、伝書鳩の飼育係でしかない。

 

そんな彼が町に入ると、残留していたドイツ兵と出くわしてしまった。

 

彼は、慌てて建物に逃げ込んだ。

 

そこは精神病院で、患者達がトランプゲームに興じていた。

 

名前を聞かれたプランピックは、「ハートのキング」と答える。

 

それで彼は、王様に祭り上げられた。

 

その後、誰もいなくなった町へ、患者達が思い思いの恰好をして繰り出した。

 

貴族や、兵隊や、なんやかやと役になりきって楽しんでいる。

 

その中で、美少女コクリコはプランピックに恋をした。

 

やがて、二人の結婚式を挙げようということになる。

 

その時、プランピックは任務を思い出した。

 

この町には、爆弾が仕掛けられているのだ。

 

一種の、反戦映画である。

 

戦争は、愚かなことだと風刺している。

 

邦題から、派手な戦闘シーンを期待すると、肩すかしを食らう。

 

反戦映画、なのだ。

スティーヴ・オースティン ザ・ストレンジャー

カナダの映画である。

 

シアトルで、少女誘拐事件が発生した。

 

警察が駆けつけた時には、犯人は殺されていた。

 

少女を助けたのは、元FBIのトム・トマシェフスキーらしい。

 

連絡を受けたFBI捜査官メイスンは、事件現場に出向き、トムの主治医だったグレース女医を呼び出した。

 

数日後、トムが女医の携帯に連絡を入れてきた。

 

トムは、記憶が定かでなく、覚えていた番号に電話してみたという。

 

警戒したトムは、すぐに電話を切り、そこを離れた。

 

グレースは、発信場所に行き、付近の酒場などでトムの写真を見せて回る。

 

その夜、トムがグレースの泊まるホテルにやってきた。

 

部屋で話しているところに、FBIを名乗る男が入ってきて、格闘になる。

 

トムは男を窓から突き落とし、グレースを連れて、彼女の車で逃走した。

 

途中、メイスンと合流する。

 

メイスンの話によると、トムはFBIの捜査官であり、麻薬取引の潜入調査をしていた。

 

FBIの内通者をあぶり出すためだ、と聞かされ、フラッシュバックが繰り返される。

 

この、フラッシュバックが、実に煩わしい。

 

随所に散りばめられていて、腹立たしくなるくらいだ。

 

トムは、捜査に使われた200万ドルの行方を知っているのだが、いまだ記憶を喪失したままだった。

 

これを巡って、物語は展開していく。

 

ストーリーは、ありきたりだ。

 

期待したアクションも、少ない。

 

まあ、駄作と言えるだろう。

 

 

Re: Life ~リライフ~

ヒュー・グラント主演、アメリカの映画である。

 

ロサンゼルス在住、脚本家のキース・マイケルズは、若くしてアカデミー脚本賞を受賞していた。

 

しかし、それ以来15年、彼の脚本は売れず、エージェントからは大学講師の道を勧められる。

 

それを断っている最中、電気を止められたキースは、仕方なくその仕事を引き受けた。

 

大学はニューヨーク州のビンガムトンという、田舎町にある。

 

やる気のないキースは、到着してもすぐに家には向かわず、ハンバーガーショップでぼんやりしていた。

 

そこで出会った学生の一人が、脚本科志望のカレンだった。

 

翌朝、家で目覚めると、隣に裸のカレンが寝ていた。

 

大学に出勤したキースは、ラーナ学科長にいろいろとアドバイスを受ける。

 

彼は海兵隊出身で、きびきびとしていて、規律にうるさいという。

 

その夜、パーティーでキースは教授達に紹介された。

 

教師を見下していたのと、ワインのせいで饒舌になった彼は、ウェルドン教授と言い争い、険悪な関係になってしまった。

 

彼女は風紀を監督する立場にあり、のちのち、厄介なことになる。

 

やる気のない落ちぶれた脚本家が、生徒達の情熱に動かされて変わっていく。

 

主演が、ヒュー・グラントということで、当然のようにコメディタッチで楽しい。

 

台詞の中に、脚本作りのために役立つ珠玉の言葉が散りばめられている。

 

そして、最近のハリウッド映画が好む、「父と子の絆」 も、入れてある。