captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

トプカピ

やや古いアメリカの映画である。

 

スリルとサスペンス、そしてコメディー。

 

女盗賊エリザベスは、イスタンブールトプカプ宮殿から「スルタンの剣」を盗み出す計画を立てる。

 

厳重な警備をかいくぐって盗み出す計画を、頭脳明晰な愛人が引き受けた。

 

彼は、それぞれ特技がある素人を集め、チームを作った。

 

一人が、武器を運んでいる最中に警察に捕まり、スパイとして働くことになる。

 

ところが、エリザベスの美貌と計画をしって、スパイをさせられていることをばらしてしまう。

 

逮捕の計画を知った彼女らは、計画を早めて実行した。

 

これから盗んで逃げるまでのところが、ハラハラドキドキで、引き込まれる作品だ。

 

この映画では、死者が出ない。

 

撃ち合いもない。

 

ルパン三世が、お宝を盗み出すような感じだ。

 

ルパン三世の方は、撃ち合いがあるが。

 

緻密な計画と、ドジな仲間。

 

愉快な作品である。

スティーブ・ジョブズ

アメリカの映画である。

 

ジョブズが大学を中退し、ガレージからアップル社を起こし成功するところを描いた伝記だ。

 

彼は、それまでに無かった物を世に送り出す、素晴しい天才だった。

 

また、他人にも完璧を求め、敵も多かった。

 

職人肌の天才にありがちな、極端な性格だったらしい。

 

その辺りの表現が中途半端で、映画自体、何だか煮え切らない作品になってしまった。

 

物語として面白くするには、実際よりもデフォルメしないとダメだ。

 

スティーブ・ジョブズが、どこにでもいる青年実業家みたいになってしまっている。

キャスパー

アメリカの、ファンタジー映画である。

 

制作総指揮は、スティーブン・スピルバーグ

 

金持ちのお嬢さんが相続したのは、メイン州にある古びた屋敷だった。

 

そこには、幽霊が住んでいた。

 

この映画は、子供の幽霊「キャスパー」と、除霊に来た博士、その娘の交流を描いたものだ。

 

ホラーではなく、ファンタジーである。

 

20年前の映画ではあるが、CGのキャスパーが生き生きとしていて、可愛らしい。

 

幽霊だから、生きてはいないのだが。

 

そして、ETなどと同じように、心温まるラストシーンが用意されている。

 

何度も観たい作品だ。

HIGHJACK ハイジャック

2007年制作、アメリカのB級映画である。

 

先日テレビでやっていたので、録画して観た。

 

旅客機をハイジャクした犯人は、捕まっているテロリストの釈放を要求するが、それは隠れ蓑。

 

実際は、銀行から無記名債権を奪うことが目的だった。

 

この飛行機に、たまたま乗り合わせたのが、元FBI捜査官。

 

乗客達は携帯電話を取り上げられる。

 

たまたま隣に座っていた乗客が、この機体について詳しく知っていて、パソコンから外部とメールのやりとりを出来るようにした。

 

ヒーローは、格闘にも強く、銃の腕も一流である。

 

名の知れた俳優なら、或いはゴリラタイプなら、見ていて納得するが、彼はベビーフェイスだ。

 

最後まで違和感の拭えない作品であった。

 

見せ場は沢山作ってあって、観客に飽きさせない工夫はしている。

 

 

マイヤーリング

オードリー・ヘプバーン主演、アメリカの映画である。

 

19世紀に起きた、オーストリア帝国皇太子と男爵令嬢の心中事件を描いたものだ。

 

既婚の皇太子は、プレーボーイだった。

 

彼は、街で見かけた少女が気に入り、屋敷へ招待する。

 

彼女は、地位や財産などの欲望が無く、純粋に皇太子が好きだった。

 

皇太子も、そういう彼女に恋をしたのである。

 

しかし、ローマ法王は離婚を認めず、父王は、「別れるか、彼女を修道院へ入れるかだ」と、せまる。

 

舞踏会の後、二人は別荘「マイヤーリング」へ出掛けた。

 

令嬢の年齢設定は17歳、撮影時のオードリー・ヘプバーンは27か28だ。

 

やや無理があるが、十分に可愛らしい。

博士の異常な愛情

正式には

 

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったのか」

 

という長い題名の作品である。

 

スタンリー・キューブリック監督、ピーター・セラーズ主演のブラックコメディーだ。

 

ピーター・セラーズは、元ナチスの博士と、イギリス空軍大佐と、アメリカ大統領の三役を演じている。

 

精神に異常を来した将軍が、核兵器を積んだBー52爆撃機に攻撃命令を出し、基地に立て籠もったところからはじまる。

 

目標はソ連だ。

 

ソ連は報復用の核爆弾を用意していて、しかもそれは攻撃を受けたら自動的に発射されるようになっている。

 

地球全体を放射能で覆うという、厄介な爆弾で、手動で止めることが出来ない。

 

登場人物は、皆、精神異常者や俗物である。

 

まるで、筒井康隆の小説みたいに、物語が展開していく。

 

キューブリックのファンには申し訳ないが、私には、筒井康隆の小説の方が面白い。

 

この映画の見どころは、「救いようがない」というところか。

 

現実に起こりそうな物語ではある。

スリーピー・ホロウ

ジョニー・デップ主演、アメリカのホラー映画である。

 

主人公は、科学捜査を信条とする刑事である。

 

彼は、連続首無し事件が起きた村へ派遣された。

 

村長をはじめ有力者達は、「首無し騎士」が殺したのだと言い張っている。

 

そんなものは迷信に過ぎないと、捜査に乗り出す刑事であったが、目の前で、首無し騎士による殺人が起きた。

 

彼は、パニックに陥るが、なんとか立ち直り、協力者を得て捜査を再開する。

 

科学の枠を超えた事件に、葛藤しながらも、悪魔を追い詰めていくのだが。

 

この作品は、ひとえにジョニー・デップの魅力が生きている。

 

彼の作品は、どれも、こんなタイプの役ばかりだと言えなくもないが。

 

ホラー映画なので、次々に人が死んでいく。

 

いつ襲われるか分からない恐怖を堪能できる作品である。