真田広之主演、日本の映画である。
相手役、渡辺典子のデビュー作だ。
伊賀忍者の笛吹城太郎は、遊女・篝火 ( かがりび ) と出逢い、駆け落ちした。
伊賀に戻って二人の中を認めてもらう旅の途中、根来僧達に襲われる。
城太郎は瀕死の重傷を負い、篝火は拉致された。
松永弾正は、人妻・右京太夫に横恋慕し、手に入れようと画策していた。
そこに呼び出されたのが、妖術使い・果心居士である。
果心居士は、七人の根来僧に女性を犯させ、愛液を集めることで、媚薬を作るのだ。
美人の篝火は、最後の一人として拉致されたのだった。
しかし、篝火は犯される前に自殺する。
松永弾正は、篝火が右京太夫にそっくりであることに気づいた。
そして、忍法を使って篝火の顔を持つ女を蘇らせた。
一方、意識が戻った城太郎は、あてもなく篝火を探し求める。
そこへ、篝火を蘇らせるために犠牲になった女が来た。
事の次第を聞いた城太郎は、復讐に向かう。
ぶっ飛んだ映画である。
初っぱなからレイプシーンがあり、気分が悪くなる人もいるだろう。
「渡辺典子が犯される」シーンは、なんだかリアルで、やるせなかった。
若い真田広之のアクションは、素晴らしい。
千葉真一も、存在感がある。
ストロング金剛や佐藤蛾二郎など、脇役も面白い。
ラストは、納得いかない。
煮詰める前に、締め切りに間に合わせたような終り方だ。