犬を主人公にしたコメディである。
犬嫌いのお父さんがいる一家に、セントバーナードの子犬が紛れ込んできて、お父さんの反対を押し切って飼うことになった。
大型犬である。
成長してから、家を汚してまわり、手が付けられない。
ついにお父さんは、悪徳獣医の所に連れて行ってしまう。
犬と、犬嫌いのお父さんとの掛け合いを、コメディとしている。
「きなこ」の方が、感動があるが、これはコメディなのだ。
少しは、笑える。
アメリカ先住民を悪者として描いた作品である。
バート・ランカスター主演。
この映画では、インディアンは残虐で、捕まえた女は集団でレイプし、男は時間をかけてなぶり殺しにする極悪非道の存在として描かれている。
現実は真逆で、残忍なのはヨーロッパから移住してきたアングロサクソンであった。
彼らは、平和に暮す先住民を虐殺した。
その数は、600万人と言われている。
ほぼ、絶滅に追い込んだのだ。
現代のアメリカ人は、先住民のことをインディアンではなく「ネイティブアメリカン」と呼ぶ。
先住民は、「何を今更。我々はインディアンで結構」ということで、自分たちを「インディアン」と呼んでいる。
この映画では、移住してきたアングロサクソンがやってきたことを、先住民がしたこととして描いているのだ。
この映画を観るなら、そのことを頭に入れて観ると良い。
白人 ( アングロサクソン ) とは、どういう生き物かが解るだろう。
カナダのバンクーバー、トレーラーハウスに住む23歳のアンが主人公である。
彼女は、清掃員。
17歳と19歳の時に産んだ子供、失業中の夫との4人で暮している。
彼女は、末期癌が見つかり、余命二ヶ月が宣告される。
ショックから立ち直った彼女は、残りの人生でやりたいことをノートに書き出していく。
それが10個になり、一つずつ実行していく。
自分がいなくなった後のことを考えて、夫を隣の独身女性とくっつけようとしたり、深刻な話題の中に、ユーモラスなシーンも入っている。
娘が18歳になるまで、毎年誕生日に送るメッセージを録音する姿は、実に切ない。
もし自分が、命の期限を突きつけられたら、笑って死ねるように締めくくることが出来るか。
考えさせられる作品である。
巨匠、フランシス・フォード・コッポラ監督の作品である。
「ランブルフィッシュ」とは、魚の名前。
この魚だけ色つきで、あとはモノクロである。
主人公は、喧嘩に明け暮れる不良少年で、家出した札付きの不良である兄にあこがれていた。
その兄が、喧嘩をしている時に、帰ってきた。
兄は、もはや喧嘩好きの不良ではなかった。
コッポラ監督の作品は、メッセージ性が強く、「だから何なの」というのが多い。
この映画も、「だから何なの」である。
ニコラス・ケージが、若いなと思ったくらいか。
映画に造詣が深い人は、メッセージが受け取れるのだろうね。