昭和30年。
命の恩人であるセンポ・スギハラ ( 杉原千畝 ) に会いたいという。
対応した関満一朗は、そのような外交官は存在しないと、一蹴した。
昭和9年。
彼は、白系ロシア人のイリーナ、マラットらに協力してもらい、ソ連の北満鉄道譲渡交渉に関する諜報活動をしていた。
ソ連が新型の機関車を盗むという情報を得た彼は、関東軍と共に、現場を押さえることにした。
作戦は成功したが、関東軍の指揮官・南川が捕まえたソ連人だけでなく、マラットまで射殺した。
杉原は、辞表を出した。
帰国した杉原は、ソ連から入国を拒否されたため、モスクワの日本大使館赴任が取り消された。
友人の菊池静男とヤケ酒を飲み、菊池家に泊めてもらった杉原は、菊池の妹・幸子と出会った。
二人は、恋に落ちた。
昭和14年。
リトアニアのカナウスにある日本領事館への赴任が決まった。
そこで、ソ連の動向を探るのだ。
この作品は、実話に基づいている。
唐沢寿明の、感情を抑えた、淡々とした演技がいい。
煉獄瑠火「弱き人を助けることは、強く生まれた者の責務です」の言葉に感動する若者に、受け入れられる作品だろう。
これも、若者に観てもらいたい作品だ。
戦後教育に染まった中年以上の人は、作品の粗探しばかりするかもしれない。