アメリカの映画である。
東南アジアの某国でクーデターが起き、首相が殺された。
その17時間前。
カーディフ水道会社に転職したジャック・ドワイヤーは、インフラ整備のため、家族連れで海外に赴任することになった。
東南アジアに向かう飛行機の中、あと11時間も掛かると聞いて、妻のアニーはうんざりした。
クマのぬいぐるみをなくした次女のビーズが、座席の下に潜り込んで探していると、後ろの男性が見つけてくれた。
空港に着いてジャックがタクシーを探していると、先程の男性がホテルまで乗せていこうと申し出た。
彼はハモンドと名乗った。
そこに、ハモンドの友人ケニーが、車で迎えにきた。
ホテルでは、フロントにカーディフ社の垂れ幕が掲げられていて、ジャックの写真が載っていた。
部屋に行くとテレビは砂嵐しか映らず、フロントへの電話も通じなかった。
ジャックがフロントに行って尋ねると、ネットも通じないと言われた。
翌朝、ジャックは新聞を買いに街に出た。
すると、警官隊が来るのが見えた。
反対側から、棒や石を持った人々の集団がやってきた。
警察の発砲を合図に、両者が衝突して大乱闘になった。
暴動はあちこちで起きており、外国人が殺されるのが見えた。
暴徒に見つかったジャックは、追われながらも、なんとかホテルまで逃げた。
しかし、ホテルも暴徒が取り囲んでいた。
彼らは、ホテルになだれ込み、従業員を殺し始めた。
部屋に戻ったジャックはアニーに事情を説明し、逃げる準備をさせた。
ところが、長女のルーシーがいない。
一人で4階にあるプールに行った様だ。
ジャックは、ルーシーを探しに出た。
この作品は、クーデターが始まってから最後まで、緊迫した場面の連続である。
ただ、波が少ないので、後半は緊迫感に慣れてしまう。
「外国人に水を奪われた現地の人の反乱」なのだが、近未来の日本で起きてもおかしくない。
現実に、外国企業に水道事業を売り渡している自治体もあるし、外国人に水源を売り渡している地主も大勢いるのだ。