勝新太郎主演、日本の映画である。
ある年の年末。
途中で休憩していると、男が近づいてきて、手紙をことづけた。
武蔵屋という旅籠の女中、お仙に渡してくれという。
武蔵屋に着いた座頭市は、手紙をお仙に手渡し、そのまま宿を取った。
年末ゆえ芸人でごった返していて、やむなく相部屋となる。
そこには、お咲という娘がいた。
名主の父が江戸へ行く途中、この辺りの宿場町で消息を絶ったので、探しているという。
地元を仕切る親分・甚兵衛が、稼ぎに来た芸人たちに、上がりを四分六で上納せよとふっかけてきた。
甚兵衛は代官と通じていて、誰も逆らえない。
夜、手紙をことづけた男が、お仙に会いに来た。
男は、お仙の兄・新助で、甚兵衛を叩ききると息巻いている。
新助は甚兵衛の手下だったのだが、捨て駒にされて島流しにあった。
彼は、島を抜けてきたのだ。
話を聞いた座頭市は、甚兵衛の賭場へ出掛けた。
時間の流れ通りに話が進むので、分かりやすい。
きちんと作られた脚本に、破綻がない。
この時代の俳優は、台詞が丁寧だ。