フランスの映画である。
単独無寄港世界一周ヨットレース、「ヴァンテ・グローブ」のスタートが切られた。
主人公ヤン・ケルマディックは、順調な滑り出して、トップを行く。
快調だったある日、水中フィンが何かに当たり、破損した。
やむなくカナリア諸島に停泊し、修理を余儀なくされた。
大きく順位を落としたものの、先は、まだまだ長い。
再出発したヤンは、遅れを取り戻すべく、奮闘する。
順調に進んではいたが、ある日、ヤンはハッチが開くのを見た。
確かめてみると、少年が乗り込んでいたのだ。
最初は話せない振りをしていた少年だが、時化の恐怖で、つい、喋ってしまう。
少年はモーリタニア人で、マノという名だ。
単独であることが条件のレースなので、どこかの島に立ち寄って、少年を下ろさなければならない。
しかし、事故に遭ったヨットの救助や、嵐などで、それが叶わない。
ヤンはシングルファーザーで、幼い娘を恋人に任せてレースに出ている。
単独レースとはいえ、衛星電話やネット回線で、みんなと繋がっている。
頻繁にやり取りしていて、孤独感は、全く無い。
少年がレースの邪魔になるかと思ったが、それほどでもない。
命の危機を感じるシーンも、無い。
なんだかな~、という作品だ。