フランスの映画である。
若き日のイヴ・サンローランを描いている。
クリスチャン・ディオールとの出逢いがきっかけで、ファッション界にデビュー。
ディオールの死後、後継者として活躍が始まった矢先、アルジェリア戦争のため徴兵される。
鬱病を発して、精神病院へ。
さらにそれが元で、解雇された。
しかし彼にとっては、独立のチャンスだった。
同性の恋人であり支援者であるピエールが、不当解雇による慰謝料を獲得したことで独立の資金が出来た。
イヴ・サンローランの快進撃が始まるのだ。
イヴとピエールはゲイのカップルであるが、映画ではキスシーンまでしか出てこない。
ブランドイメージを毀損しない、ぎりぎりのところなのだろうか。
邦画でゲイのカップルを描くときは、片方が「女形」を強調するが、イヴもピエールも男として描かれている。
日本人との、感覚の違いか。
スリルもサスペンスも無いし、物足りない作品である。