ポーランドの映画である。
主人公は、映画大学の女子学生アグニェシカ。
彼女は、テレビ局で映画を制作することになった。
1950年代の労働英雄の彫像を見付けたことから、彼を主人公とすることにした。
しかし、労働英雄ビルクートは、行方不明である。
彼について調べる内に、隠された真実が明るみに出てきた。
彼は、テロリストとして逮捕され、服役中に離婚、出所後の行方は分からない。
テレビ局は、主人公が見付からないなら映画にならないとして、制作中止を決定した。
しかし彼女は、父親に励まされ、ビルクートを探し続ける。
この映画は、国際的には高い評価を受けている。
ところが、ポーランド政府にとっては、過去の恥部を晒すようなものだから、一時国内での上映を禁止したりした。
重苦しい作品だが、観る価値はある。