captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

いつも2人で

オードリー・ヘプバーン主演、イギリスの映画である。

 

夫婦の出会いから壮年までを、小さな事件を交えて描いている。

 

2人は、旦那がヒッチハイクをしたことがきっかけで出会った。

 

この時を含めて、2人の人生を5つの時期に分けて描いている。

 

車が代わることが、2人の成長を示唆している。

 

それぞれ、浮気をしたりしても、結局元の鞘に戻る。

 

年を経ても、2人で車に乗って出掛けるのである。

 

盛り上がりのない、淡々とした作品だ。

 

ところが、ヘプバーンの最高傑作と言われている。

 

日常、良くある話に過ぎない物語だから、リアルに感じられるのか。

 

ただ、興行的には失敗している。

博士の愛した数式

寺尾聰主演の映画である。

 

深津絵里吉岡秀隆、浅岡ルリ子の共演だ。

 

映画は、吉岡扮する中学校の数学教師が、生徒に思い出話をするところから始まる。

 

彼の、子供の頃の話だ。

 

彼は、母子家庭で、母親 ( 深津絵里 ) が家政婦をして生計を立てていた。

 

彼女が派遣された先が、交通事故が原因で記憶が80分しか持たない数学博士の家だった。

 

この映画は、博士と母子の交流を描く、ほのぼのとした作品である。

 

あざとさも、違和感もない、全てが自然で、「美しい」としか言いようのない作品だ。

 

お勧めである。

 

 

ラストショー

アメリカの、青春映画である。

 

1950年頃、テキサス州の小さな田舎町が舞台だ。

 

高校生の恋愛と友情を、淡々と描いている。

 

みんなが知り合いであるような小さな町。

 

くっついたり、別れたりが、直ぐに町中の噂になる。

 

町一番の美女で、しかも金持ちの一人娘と付き合っていた主人公は、始めて結ばれる日にうまくいかず、気まずくなってしまう。

 

そして彼女は、彼の親友になびいてしまう。

 

傷心の彼は、軍隊へ。

 

大事件も、大惨事も、スリルも、サスペンスも無い。。

 

アクションも無いし、思想的なものも無い。

 

しかし、全体の雰囲気が、何となく懐かしいような、切ないような感じにさせる作品だ。

 

若い頃のジェフ・ブリッジスが観られる。

デルタフォース

チャック・ノリスリー・マービン主演の映画である。

 

「デルタフォース」とは、アメリカ陸軍の特殊部隊のことで、公式には存在を認められていない。

 

海軍のシールズと違って、「デルタフォースを派遣する」と公には言わないのだ。

 

それはともかくとして、この作品ではハイジャック犯と対決する。

 

犯人は、イスラム過激派組織である。

 

ちょっと古い映画だからか、実際にそうなのかは知らないが、デルタフォースの隊員達は、ヘルメットを被っていない。

 

いわゆるフルメタルジャケットではないのが、何となく違和感を感じさせる。

 

ドンパチやって、事件を解決するが、メンバーの1人が銃弾に当たって死亡する。

 

敵も同じような火器を使って攻撃している。

 

敵の死者は数十人。

 

デルタフォース側は、2、30人中、たった一人。

 

この辺りも、違和感に繋がっている。

 

最近の映画なら、味方の犠牲者も多く描くだろう。

 

その方が、如何に激しい戦いだったか、そして貴い犠牲の上に正義が守られたことを強調できるし、観客の心に残る。

 

この作品では、救出され家族と再会し喜ぶ人たちと、犠牲になった隊員を囲む兵士達を対比していたが。

 

現代では、受けない作品だろう。

ルシアンの青春

フランスの映画である。

 

舞台は、第二次世界大戦末期、ドイツ占領下のフランス。

 

歯医者で、掃除夫をしている17歳の少年が主人公だ。

 

かれは、若過ぎるという理由でレジスタンス運動への参加を拒否された。

 

それで、フラフラと彷徨いているところを、ドイツ兵に捕まってしまう。

 

しかし、ドイツ兵は優しく、酒を飲ませてくれた。

 

酔ってレジスタンス運動について話してしまい、それがきっかけで、ドイツ軍と行動を共にするようになる。

 

祖国を裏切り、レジスタンス狩りに参加するが、優しいドイツ兵達の闇の部分も見てしまう。

 

この作品は、重い、重苦しい。

 

戦争中は、似たようなことがあっただろうが。

 

主人公を少年にしたところが、観た後の、後味の悪さを増強している。

 

しかし、たまには、この様な作品も観ておくと良いだろう。

エクスペンダブルズ

シルヴェスター・スタローン監督・主演のアクション映画である。

 

数あるアクション映画で主役を務める俳優を、ずらりと揃えた贅沢な作品だ。

 

役柄は傭兵で、スタローンは傭兵隊長である。

 

暴力と破壊、ストーリーなんかどうでも良くなってくる。

 

年齢を感じさせないスタローンは、なかなかのものだ。

 

それに引き替え、カリフォルニア州知事を務めていたシュワルツェネッガーは、期待はずれだ。

 

ターミネーターのイメージが、強すぎるのかも知れない。

 

この作品は、主義主張はない ( あるのかも知れないが ) 、暴れ回ってスッキリする、というものである。

 

映画は娯楽と捉えている人には、良い作品だ。

十戒

チャールトン・ヘストン主演の映画である。

 

旧約聖書出エジプト記」に基づき、ほぼ、そのままのストーリーが展開される。

 

預言者モーゼの物語だ。

 

エジプトに囚われていたユダヤ人達が、モーゼに導かれてエジプトを脱出する。

 

モーゼの祈りに神が応え、海が割れるシーンは圧巻だ。

 

古い作品だけに、特撮であり、CGに慣れた目には物足りないかも知れないが。

 

ともあれ、スケールの大きな作品である。

 

3時間40分もある、長い映画だ。