イギリスの映画である。
ロンドン。
ボリス・レルモントフのバレエ団が、公演を行なった。
パルマー教授の教え子ジュリアン・クラスターは、公演を見て、自分の楽曲が教授に盗まれたことを知り、ショックを受けた。
公演終了後、伯爵家でパーティーが開かれた。
レルモントフは、バレエに情熱を燃やす少女、ヴィクトリアに出会い、彼女をバレエ団に雇い入れた。
また、ジュリアンの才能を見抜き、彼もスカウトした。
当初、芽が出なかったヴィクトリアだが、「白鳥の湖」で主役を務めて頭角を現した。
次の公演は、アンデルセン童話「赤い靴」をモチーフとした作品だ。
ジュリアンは、作曲を任される。
ある日、バレエ団のプリマドンナ、イリーナ・ボロスカヤが婚約を発表した。
愛に対して否定的なレルモントフは、彼女を解雇する。
そして、ヴィクトリアが主役を演じることになった。
公演は大成功し、ヴィクトリアは一流のダンサーとして名を上げていく。
しかし、ヴィクトリアとジュリアンが恋仲であることを知ったレルモントフは、ジュリアンを解雇した。
ヴィクトリアは、ジュリアンを追って退団してしまう。
一転して物語は、悲劇の様相を帯びてくるのだった。
この映画は、丁寧に作られている。
バレエのシーンは、本物だ。