織田裕二主演の映画である。
K県の職員、野村聡がスーパー満天堂へ派遣される。
保健所に何度も立ち入り検査され、客も少ない落ちぶれたスーパーだ。
野村は再建のために尽くすが、従業員からは、厄介者扱いされる。
総菜部門では、あまりの不衛生さに文句を言うものの、聞いてもらえない。
野村は、弁当作りのチームを作って、競うことにした。
野村が率いるのが、ちゃんとした食材を使った高級弁当、パートの二宮あき ( 柴崎コウ ) が率いるのが従来通りの弁当だ。
結果、高級弁当は、全く売れず、惨敗する。
野村は、婚約者にも逃げられ、すっかり落ち込んでしまった。
二宮が、野村をデートに誘う。
野村は二宮のお陰で、女性の好むものが分かり、スーパー再建に役立てる。
というような物語だ。
堅苦しくて融通が利かないという役人のステレオタイプを、織田裕二がうまく演じている。
男っぽい二宮は、柴崎コウにぴったりだ。
初期の「踊る大捜査線」みたいなコメディタッチも、いい。
邦画は、監督の思想信条が見え見えの作品が多くて、大半がつまらないのだが、これは、楽しめる作品だ。