松田聖子主演の邦画である。
伊藤左千夫の名作を映画化したものだが、当然の如く、原作を超えていない。
17歳の民子は、幼い頃母親を亡くし、時々伯母の家に手伝いに来ていた。
そこには2歳年下の従弟・政夫がいる。
政夫は、春から家を出て、少し離れた中学校に通うことになっている。
これは民子と、政夫の恋物語だ。
といっても、激しいラブ・シーンは無い。
原作の方が、圧倒的に素晴しい。
この映画は、松田聖子のための映画である。
松田聖子ファンでない人が、お金を出して映画館で観たなら、「金返せ」と怒鳴りたくなるだろう。
台詞は棒読みである。
ただ、ラストシーンで、伯母役の加藤治子は、良かった。