市川雷蔵主演、日本の時代劇映画である。
富士山が見える大菩薩峠の頂に、巡礼中の少女お松と祖父がやってきた。
お松が水を汲みに行っている間に、通りかかった浪人・机竜之介が、老人を斬り捨てて峠を下っていった。
盗賊裏宿の七兵衛は、浪人とすれ違った。
祖父の遺体を見て泣きじゃくるお松を、七兵衛は連れて行くことにした。
竜之介が帰宅すると、宇津木文之丞の妹だという・お浜が訪ねてきた。
文之丞は、御嶽神社奉納試合における竜之介の相手だ。
お浜は、文之丞に勝ちを譲ってくれという。
竜之介は、にべもなく断った。
竜之介は、水車番の与八に命じて、帰って行くお浜を誘拐させた。
お浜は、自分は祝言こそ挙げていないが文之丞の妻であると打ち明けた。
そんなことは構わず、竜之介はお浜を手篭めにした。
その後、文之丞に離縁されたお浜は、竜之介ではなく文之丞を憎むようになった。
この作品は、中里介山の小説「大菩薩峠」を映画化したものである。
正義漢ではない主人公に、思い入れはできない。