1985年、アイルランドの首都ダブリン。
コナー・ロウラー一家は、南部インナーシティ区に住んでいる。
不況の煽りを受けて、建築家の父ロバートが失業した。
母ペニーは週三回のパート勤めで、一家の収入はそれだけ。
節約のため、私立高校に通っているコナーが、無料の公立高校に転校することになった。
そこは、カトリック修道会「クリスチャン・コナーズ」が運営する学校で、コナーが通っていたイエズス会の学校とは、校風がかなり違っていた。
学校は荒れていて、初日からコナーは、いじめっ子のバリーに目をつけられた。
また、バクスター校長は暴力的で厳しく、コナーは痛い目に遭わされた。
バリーに殴られた日、小柄なダーレンが話しかけてきた。
二人で校門を出ると、向かいの建物に美しい少女が立っているのが見えた。
コナーは、思い切って声をかけた。
彼女はラフィーナといい、ロンドンでモデルをやるのが夢だという。
気を引きたいコナーは、「僕のバンドのビデオに出ないか」と誘った。
オーケーをもらい、彼女の電話番号もゲットしたコナーは、ダーレンのところに戻って言った。
「バンドを組むぞ。」
ドキュメンタリーのような趣もあって、引き込まれる。
音楽がいい。
学校での演奏シーンは、ワクワクさせられる。