ノルウェーの映画である。
冬。
男の子が雪だるまを作っている。
2段目の上に、3つ目の雪玉を載せようとするのだが、背が届かない。
男の子は、いろいろ工夫したが、うまくいかない。
すると、家の明かりがついた。
いつの間にか、日が暮れていたのだ。
窓から中を覗くと、お父さんが椅子に腰掛けて読書を始めたところだ。
男の子は、お父さんの気を引こうと、窓を叩いた。
でも、気づいてもらえない。
お父さんは、本を傍に置いて、パイプを燻らし始めた。
男の子は、雪玉を窓にぶつけた。
それでも、気づいてもらえない。
それで、雪玉に石ころを混ぜて、硬く固めたのを思い切り窓に投げつけた。
窓が割れた。
この作品は、8分間の短編である。
セリフは無い。
切なく、暖かい。